女体&男体グルメ編〔前夜祭〕A
変身を解いた我美は。
「ちょっと強く叩き過ぎたかな……まっ、いっか」
と、呟くと。頭から生やした竹の葉を回転させる『竹コ○ター』で、飛んで行ってしまった。
数時間後……我美は、女体ケンタウルス数体と、増殖チ○ポ男性にWのベルトで意識移動した乙姫と一緒に、エルフ村の村長の家にいた。
若い成人女性のエルフの長が、木製テーブルを挟んで座っている我美たちを見て言った。
「裸族人類って本当にいたんですね……噂では聞いていましたけれど」
北欧風の民族衣装を着て、尖って水平に伸びたエルフ耳をした、エルフの女性村長は、にこやかに微笑む。
乙姫の意識が入っている男性は、漆黒のマントで裸身を隠しているので、エルフの長はマントの下には七本の増量チ○ポが、隠れているコトを知らない。
我美が美人のエルフ村長を見て言った。
「ボクもエルフって初めて見た……本当にいたんだね」
「うふふっ、あたしたち本物のエルフじゃないんですよ」
「えっ!? どういうコト?」
村長は自分の開いた胸元を軽く押さえて言った。
「あたしたち、映画撮影のために作られた、人工生命体なんです」
エルフが語った話しは、その昔この地でファンタジー映画の撮影が行われた時に、リアル指向を追求する監督の指示で作られたのが自分たちだと言った。
「妥協を許さない厳しい映画監督でしたから、そりゃあもう撮影は困難を極めて……最初に作られたオリジナルエルフたちは、矢で射られたり、槍で串刺しにされたり、炎で焼かれたり、岩で押し潰されたりしました……もっとも、元々の素材がスラ○ムみたいな生物ですから。潰されてもスラ○ム状にペチャってなるだけで、焼かれても黒焦げになったスラ○ムの表面が剥けるだけでしたけれど……ふふふっ」
「それ困難な撮影というよりも悲惨な撮影だよ……で、どうなったの?」
「撮影が終了した、あたしたちはこの撮影場所に放置されたんです……しかたがないから、残ったオリジナルの数体で村を作って自立して生活をはじめたんです……あたしたち撮影用エルフは、魔力とかも使えませんし、どちらかと言うと耳が尖っている外見以外は、着衣人類に近いですね。繁殖方法は、メスだけで増える『単為生殖』〔たんいせいしょく〕が主流なんですが、それだと村の生産性が確保できなくて……しかたがないから、第二次疑似生命体エルフを実験群島の『ケン・フラン教授』に依頼したんです」
我美はエルフ村長の言葉に、腕組みをして考える。
(第二次疑似生命体エルフを依頼されたなんて、あのマッドサイエンティスト一言も言わなかったな……過去にも強い衝撃を頭に受けて、記憶が喪失していたのかな?)
我美がエルフ村長に質問する。
「第二次疑似生命体エルフってことは、最初のオリジナルエルフとは違うってことだよね? よく異質な存在を受け入れられたね……移民みたいなものでしょう?」
「村の労働力の確保のためには贅沢は言っていられませんから……国民が激減して国の存亡自体が深刻な、日本国のようにはなりたくありませんから」
「財源はどうしたの? 村を存続させていくのと、疑似生命体のエルフ製造を依頼するにも、それなりのお金は必要だと思うけれど?」
「村のあちらこちらを掘れば、今でも黒歴史の裸女が発掘されます……なんでも、古代のMS〔モビルスーツ〕裸女とかいうモノで、着衣人類の裸女マニアには高値で売れるんです……それを村の第一番の財源にしました」
「裸女マニアって……まるで熟女マニアみたいな言い方だね、他の収入源は?」
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