竜宮島A

 乙姫はロボットの股の間に入って、宇宙仕様を解除した。

 ロボットから出てきた乙姫は我美に言った。
「それにしても、この体の能力をてっとり早くレベルアップさせる方法は無いものかしらね……そろそろ、裸女界の制圧に乗り出したいところなんだけれど」

「乙姫さまの最終目的は、全裸女の支配、着衣人類世界の支配、ゆくゆくは裸族人類も配下においた全世界の支配ですものね……乙姫さまは、時を越えるタイムマシンまで持っているから、その気になればなんでもできる……細胞レベルを活性化させて、能力をレベルアップさせて、引き出すのならボクいい方法知っていますよ」

「どんな方法?」
『女体グルメ』や『男体グルメ』って聞いたコトありますか? 食べるんですよ、この世界には最高に美味しい女体や男体のグルメ食材があるんです……旬を逃すと味は落ちますけれど」

「に、人間を調理して食べるの!? あたしに、人肉食の猟奇趣味はないわよ!?」

「だからぁ、この場合の『食べる』って言うのはエッチするって意味で……裸族人類が存在する退屈でない世界で、そんな凄惨な殺人事件が発生するはずないじゃないですか」

「な〜んだ、エッチするってコトか」
「主に裸女や裸男……時には特殊な条件で、着衣人類もいますけれどね。誰かが言った、芳醇な香りを放つマ○コから、甘くとろけるような愛蜜が出る裸女の少女がいると……誰かが言った、肉汁が溢れるように男汁がジワッと、溢れ染み出てくる極太の童貞チ○ポを持つ裸男青年がいると……世は女体&男体グルメ時代、さらなる快楽を求める時代」

「そうなの……話しを聞いていたら、なんか食べたくなってきた。でも、ちょっと待って女体グルメってコトは同性ともレズ的なエッチをしないといけないってコトよね……あたし、されるのは好きだけど自分からレズするのは嫌だなぁ」

 我美は、乙姫の言葉を聞いて。なんてワガママな奴……と、思った。
「そこんところは、なんとかボクが妥協策を考えますよ……女体と男体のグルメ情報を注目して、旬の女体と男体を教えますから」

 そう言ってから、我美は窓から差し込んでくる月光に目を向けた。
「いい月夜だから、女体ケンタウルスたちに森で月光浴でもさせるか……彼女たちも、たまには外に出さないとストレスが溜まるから……新人ケンタウルスもニ体加わったし、それじゃそういうこって」

 そう言って、我美は乙姫の寝室から出て行った。

 月夜の外回廊を裸で歩く、我美のところにコウモリのような形をしたアイテムが、キバって飛んできた。

 我美の肩にとまったコウモリアイテムが、何やら我美に囁く。
 アイテムの囁きを聞いた我美の歩みが止まる。
「ふ〜ん、数週間前に外洋クルーザーで漂着した漂着者の男は、竜宮島の反対側にある洞窟に潜んでいたんだ……今、森を歩いているのを発見したって? ちょうどいい、女体ケンタウルスたちを森に放つところだから……ふふっ、ニ体の新人ケンタウルスと、再会させてみるのも悪くないね」

 我美は三日月を仰ぎ見て呟く。
「やっぱりこんな夜は、夜に強いあの『平成淫乱ライダー』の能力だね」

 我美の裸体腰に変身ベルトが現れる。我美はコウモリアイテムをつかんで言った。

「いくよ、キバって、変身」
 コウモリアイテムに乳房を軽く甘噛みでカプッと噛ませて、我美は夜に特化した淫乱ライダーに変身した。

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あきゅろす。
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