ヒトデ側裸族人類の我美が誕生しなかった世界でC

 それから数週間後……着衣人類の人口数が激減して、少数の裸女&裸男が残っている地球の狭い洞窟の入り口から、這い出してきた一体の裸族人類女性がいた。

「もう海が煮える天変地異は鎮まったかな? カニカニ……エビエビ」
 這い出てきたのはカニとエビのハイブリット裸族人類、美久だった。

「カニとエビは淡水でも生存しているから、絶滅を免れたカニ」
 美久が空を見上げていると、巨大な『女体宮殿』が、ゆっくりと降下してくるのが見えた。

「なにあの? 宮殿みたいな建物?」
 見上げている美久のところに、宮殿から月光蝶を広げたターンエーが飛んできた。いきなり現れた美乳女に横ばいでカニのようにパニクる美久。

「カニ、カニ、カニ!!」
「あら? 裸族人類がいた……ちょうどいい、ちょっと宮殿に来なさい。いろいろとこの星の話しを聞きたいから」

「ひぇぇぇぇっ」
 美久はターンエーに強制的に宮殿へと、連れていかれた。


 さらに数週間後……美久から、星の事情を聞いたターンエーは、絶滅危惧種となっていた着衣人類たちを救うために、繁殖目的の『人間牧場』を作り上げた。

「絶滅寸前の着衣人類を、見過ごすコトはできません……彼らを、わたしの手で繁殖させてこの星に増やしてあげましょう」

 ターンエーの元には賛同した『昭和淫乱ライダー』の裸女&裸男が部下として集まり、着衣人類集めに奔走した。

 今日もターンエーは、捕らえてきた着衣人類男性の性器吟味をしていた。

 裸に剥かれ連れて来られた、男性の性器を観察して種男に適しているかを、判断するターンエー。
「睾丸の発育は申し分ないです……ぺニスも十分な硬さと長さがありそうですね、精力も強そうでたくさん子種が出そうですね……合格です、繁殖室に連れて行って種男にしてください。あなたは今日から、昼夜を問わずに複数の女性とセックスをするんです

 種男が確定してしまった少年に近い年齢の若い男性は、怯え震える……この男性は童貞で女性との性体験は未経験だった。さらに彼は純情ゆえに女性との性行為に、それほどの強い興味はなかった。

「いやだぁ!? 朝から晩まで知らない女の人とセックスするなんて嫌だぁ!!」
 ターンエーが昭和淫乱ライダーの一人に命じる。
「繁殖室に連れて行きなさい……大丈夫、すぐにセックスが好きになって、毎日でもしたくてたまらなくなるから」

 種男扱いになった男の子が、連れていかれた部屋では、若い裸の男女が種付け作業で喘いでいる真っ最中だった。

 男と女の体臭と体液の臭いが混ざりあった部屋で、行われている乱交儀式に、未性体験の男の子は思わず吐く。

 昭和の淫乱ライダー裸女が言った。
「発情した女の子の方から近づいてくるから、何も考えないで遠慮なく性交していいから」

 その言葉通りに年齢が近い一人の少女がヒップを振りながら近づいてくると、いきなり四つ這い姿勢になって挑発してきた。

「新しい男だ……ねぇ、セックスしよう……さっき、中出しされたばかりだけれど、物足りないよぅ」

 トロッと白い液体が垂れている膣穴を見ていた種男の腕に、発情を促す薬物が注入される。

 我慢できなくなった男の子は、初めて会った女性の腰をつかむと背後からチ○ポを挿入してケダモノのようにガシガシと、動かしはじめた。
「はぁはぁはぁ……セックス、女と子作り……はぁはぁはぁ」

 着衣人類の繁殖『人間牧場』の種男たちが、順調に女性を孕ませていた頃……妹のエースは『女体宮殿』かは少し離れた場所をブラブラと探索していた。

「冗談じゃないですわ……ターンエーお姉さまは、着衣人類の繁殖に固執していて。わたくしとの乳と尻の決着を避けていますわ……ブツブツ」

 崖の裏側に来たエースの足が止まった。
 そこに『時を駆ける電車』が停車していた。 電車の近くには一人の裸女が、うつ伏せで倒れていた。

 倒れていた裸女が顔を上げて、エースに助けを求める。
「み……水、喉が乾いて死にそうなの」
「少し待つのですわ」

 エースは少し離れた岩場から湧いていた清水を手ですくうと、裸女に飲ませた。

 水で喉を潤した裸女が安堵の息を漏らす。
「ぷはぁ……生き返った、お礼に契約結んであげる」
「契約って? そもそも、あなた誰ですの?」

「これは失礼……あたしは、時を駆ける電車の持ち主『平成淫乱ライダー裸女』の一人『電女王』……あたしに釣られて淫らな体験してみる?」

「ふ〜ん、早い話しがタイムマシンってコトですわね……『女体宮殿』みたいな時空を越える機能を持った。契約をすると何かいいことあるの?」



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あきゅろす。
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