【赤きゴキブリ星】@

 桜の花、咲き乱れる樹の下にて……。

奈「こんにちは、司会進行役の水○奈々です」
黒「いつもの黒子です……今日は花見です」
作「作者じゃ」
〔作者、白装束で正座……目前には懐紙を巻いた脇差しが置いてある〕

奈「なんですか? その格好?」
作「何って、日本古来の伝統、切腹をしらんのか」
奈「切腹は知っていますけれど……なんで花見の席で腹切りを?」
作「春は桜花の下で、冬は小雪舞う下で、秋は紅葉散る下で……その時のノリで切腹、日本男児なら当然知っていると思ったが?」

奈「知らねぇよ!! だいたいその場のノリで切腹ってのはなんなんだよ、命で笑いがとれるのはゴルゴ松本だけだ!」

黒「夏は? 切腹しないんですか?」
〔奈々、黒子にあまりアホを挑発するなの仕草をする〕

作「うむっ、いい質問だ……いろいろ、考えてみたが夏場の切腹はいろいろと不都合が生じると気づいた。まず、夏場に割腹したら腐敗の進行が早い……その次に汗をダラダラ流して蝉の声を聞きながら『あじぃ……早く腹切ってサッパリしてぇ』ってのは、絵図が悪い」
黒「涼しい高原とか海水浴場での、切腹なんてのはどうですか?」

作「それも考えたんだが、高原で腹切ると切った腹の中に涼風が入って清涼感はあるが、なんとなく寂しい。海水浴場でビーチパラソルの下で切腹すると……ギャラリーは多いが、なんか切腹のイメージから逸脱していくような」

奈「どうせ切腹なんてする度胸ない癖に……ほらほら、ギャラリーが集まってきちゃいましよ。頭にネクタイ巻いた中年サラリーマンの酔っぱらいが『早く切れ』って騒ぎ始めています……花見のみなさ〜ん、これ単なる前フリですから気にしないでください」

〔集まっていたギャラリー「なんだ腹切りやらねぇのか」ってぼやきながら散っていく〕

奈「だけど、どうして急に切腹ネタ出してきたんですか?」

作「いつも、作者の独壇場に付き合ってもらって、好き勝手に書かせてもらっている。読者に感謝を示したいと思ってな」
奈「感謝の意で切腹すな!! ワケわからん……はい、掴みは終わったので座談会さっさと進行しますよ」

【赤きゴキブリ星】について

奈「『赤きゴキブリ星』は、やっぱりベースというか元ネタは……『テラフォーマーズ』ですか」作「うむっ……『赤きゴキブリ星』に関しては特にこれといった裏話しや没ネタ話しはないな……ゴキブリ側の視点から、書いてみたかったから。ちょい、プリキュアオールスターズ的な要素も入れて書いてみた」
黒「ちなみに、油で揚げたゴキブリの羽の味は、エビの尻尾と同じ味がするそうですよ……同じキチン質だから」
奈「エビフライを食べている時に思い出すと食欲が無くなるような。どうでもいい、ムダ情報ありがとう」


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