邪魔魔女レミファどっか〜んUA

 音叉のような音が一瞬聞こえ……我美の腰に『淫乱平成ラ○ダー』の変身ベルトが出現した……虹色に輝くCDのようなモノがベルトの横に吊り下がった、変身ベルトだった。

 同時に我美の額の両側から、二本の鬼の角のようなモノが出てきた。
 我美が言った。
「ボク、日頃からマ○コ鍛えていますから……シュッ」

 捻り鉢巻きを頭に巻く我美の行動を、自分の肉体にかけた『快感爆裂魔法』の解除を忘れているレミファは、不思議そうな顔で傍観する。

 太鼓のバチのようなアイテムを手にした我美が構える。
「それじゃあ、いっくよぅ……音撃!」

 レミファの下腹部から、三十センチほど離れた空間を我美は、太鼓のバチで叩く。

 音撃がレミファの膣と子宮を共鳴させ、腰を屈めたレミファは眉を寄せると。
「うッ!?」
 と、呻いて強制的に絶頂させられる。

 次の瞬間、レミファの体は爆発して血肉が室内に飛び散った。あべっし!!

 腰の変身ベルトを消滅させて我美が言った。
「最初から、お金なんか払う気はないよ……大鍋で煮ていたスープは鍋ごと、もらっていくよ」

 我美が腹部のポケットに、軟膏の瓶を入れていると、部屋の隅に転がっていた乳首を、棚の裏側から出てきた一匹の触手が呑み込むのが見えた。

 レミファの乳首を食べた触手は、ブルッと震えると体色が肌色に変わる。
「また、再生するんだ……ふ〜ん、触手の使い魔か」

 触手は、我美の足元まで這ってくると、小さな声で「五千タコス……五千タコス」と、我美に金額を要求する。どうやら、再生したレミファの記憶らしい。
「うざいなぁ……この触手」

 足元の触手をつかむと、我美は海側の窓を開けた。
『ゾンビ島』の『マンドラゴラ収穫祭り』で海に流れ出た、ゾンビの足エキスとマンドラゴラの搾り汁が、海面を染めているのが見えた。

 我美は変色した海面に向かって、レミファの乳首を呑み込んだ触手を放り投げる。

「そんなに金が欲しかったら……海の底でゾンビの女王でもやっていろ、下等生物!!

 ポチャン……と捨てられた触手は、そのまま海底へと沈んでいき。体をくねらせて泳ぐ触手は、海底にあった一隻の沈没船……『白霧の死者の船』の船内へと入って行った。

 最下層の第六船倉まで辿り着いた触手は海の中で。
「パラ○ルパラリ○プリ○リンパ……邪魔魔女レミファにな〜れ」
 と、唱えると装飾品も含めて『邪魔魔女レミファ』の姿に再度再生した。

 裸体で魔女帽子と、ブーツ姿のレミファが四つ這いの姿勢から立ち上がる。
 触手の力で海の中でも息苦しくはない。
「えーと、あたし何でここに? あっ、そうだ『ゾンビの女王』になるんだった思い出した」

 レミファは魔法で船内で朽ち果てていた、白骨死体の船員たちを動けるようにした。


 この後……『白霧の死者の船』が海上に浮上するのは、まだ少し先の話し……別の並列世界から隕石のように落ちてきた、ある人物が船体に与えた衝撃で。積み荷のエロキョンシーたちが目覚め、さらに衝撃で海底から沸き上がった気泡で船内に満ちた空気で浮力が生じて浮上して、数名の裸女たちが調査に訪れるのは……まだまだ、先だった。

邪魔魔女レミファどっか〜んUおわり



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あきゅろす。
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