第一船倉〜第二船倉へ……ボス〔性ント・性矢〕

 銀牙が言った。
「エロキョンシーたちは、オレの股間のモノを求めている」

 その時、絶頂で軽く意識を失っていたパイパンマン子が、上体を起こす。
「はッ? あたしは今まで何を? そうか、ゾンビ化させられて、第一船倉を守らされていたのか……それが裸族人類とのセックスで、精気を注がれて元にもどったのか……よかった、よかった(棒読み)」

「教えてくれマン子、この船にはあと何人、船倉のボスがいるんだ」

 パイパンマン子が、自分の濡れた性器をクチュクュいじくりながら答える。
「えーと、あたしが知る限りは第二船倉と第三船倉に、調査隊メンバーでゾンビ化した裸男と裸女のボスがいます……本来なら『笑いグマ雄カル』も、船倉のボスになるはずでしたが。逃げたので第四船倉だけボス不在で、第五船倉から下に、またボスがいます……あたしも第五船倉以後のボスが、どんな人物なのかは知りません」

「ゾンビ化すると、船倉を守るボスに誰でもなるのか?」
「あたしの場合は、ゾンビ化した瞬間に頭の中に霧が入ってきたような感覚になって……誰かの声で“各船倉のボスになって侵入者を拒め……あたしはゾンビ王女になる!”って命じられたような記憶が」

「それはどんな感じの声だった?」
「魔女の魔法呪文のような……少し不思議な言葉が混じっていました……確か、キ○アップラ○パ……」

 慌ててマン子の話しを遮る銀牙。
「と、とにかく……ガイコツ船員に指示した人物とは、別の声なのか? いったいこの船の下層には何が?」

 第一船倉上の甲板で、エロキョンシーたちが跳ねる音が激しくなってきた。
 チ○ポを臨戦体勢にした銀牙が、蘭花に言った。
「早く行け……もうすぐ、ここにも上級エロキョンシーが、甲板から雪崩れ込んでくる」

 パイパンマン子も濡れたマ○コを、指で左右に押し拡げながら言った。
「あたしも、ここに残って喉が乾いたキョンシーたちに『さあ、あたしの股間の蜜をお飲み』と言って、食い止めます」

 蘭花は、幾度も振り返りながら第二船倉へ続く階段を下りていった。


 第二船倉に入るなり、若い男性の声が聞こえてきた。
「第二船倉にようこそ、オレがこの船倉を守護する種馬座の性闘士〔性ント〕だ……女性用性衣のマイクロ甲冑を着てはいるが、サポーターなしの裸だ」

 銀色をしたビキニ鎧のようなモノを着込んで、樽〔たる〕に座っていた男性が立ち上がる。
「ここを通りたかったら、オレをイカせてから行け……オレの名は『性ント・性矢』種馬座の性矢

 お尻の丘丸出しのTバックのような、危ない鎖極ビキニ鎧の股間には馬並みの巨根張り型が突き出ていて。
 胸部は鎖ヒモのマイクロ鎧で、意味不明に面積が少ない三角形の金属で乳首が隠されていた。

 見るからに怪しげで千切れそうな、女装性衣を着た裸男の姿に蘭花は一歩後退する……どんな男性とでもセックスをする裸族人類の蘭花が、苦手とするタイプの裸男だった。

 引き攣った笑みを浮かべながら性矢から、また一歩後退する蘭花。
「ダメ……無理……あたしが一番、苦手なタイプの裸男……エッチするなんてムリ」 

 腰を振って巨根張り型『風珍湖山』を誇示しながら性矢は近づいてきた。
「どうしたオレの股間についているギャラクティカマグナム的な伝説巨根棒風魔の『風珍湖山』に畏怖したか、オレの腰は一秒間に百発の抽送を放つコトができる。左曲がりを制する者は世界を制する……ビ──トせえっくぅぅすぅ!」

 意味不明な性矢の言葉に、蘭花はさらに恐怖する。
(絶対、ムリムリムリ! ここまでの変態、絶対ムリ誰か助けて!)



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あきゅろす。
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