我美の策略……蘭花のオナニーショックB

 蘭花は爪先立ちで、しゃがんだ格好になると、狂ったようにオナニーをした。

「あはっ、あへっ、あはっ、あへっ」
 焦点が定まらない目で、ヨダレをダラダラと流しながら、淫らな悦楽笑いを浮かべながら手を動かし裸体を揺する蘭花。

 蘭花の乳房を揉み回す速度が、ロータリーエンジンの回転のように乱暴にグルグル回る、股間に続いて胸の方からも衝撃音が聞こえ……蘭花の胸自己愛撫も、音速を越えた。

「あへぇぇぇぇぇッ!!」理性を失い、ケダモノのような叫び声で、オナニーをしている蘭花の快楽顔を我美は観察し続ける。

 蘭花は自慰で絶頂しても、手の動きを止めずに、自分の体をさらに絶頂させようとしていた……それは神殺しの罪悪感から逃れるための快楽にも見えた。

(ふ〜ん、オナニーで絶頂しても、まだ続けるとこんな表情になるんだ……おもしろい、このまま続けさせてみよう)

 蘭花の連続絶頂が、頂点を突き抜け……さらなる高みに到達するのと同時に、蘭花の体から黄金色の光りが迸りはじめた。
 蘭花の背後に後光が現れ……肉体のチャクラが覚醒する……蘭花は裸族人類から、さらに上の段階に進化しようとしていた。

 蘭花の肉体変化に驚く我美。
(なんだ? これ? もしかして、ボクより先に蘭花が『G人類』に進化?)

 黄金色の翼を出した姿で、オナニーを続ける蘭花の頭の上には、光りの天使リングまで現れる。

 恍惚とした顔で蘭花が言った。
「はぁはぁ……オナニーさえしていれば幸せ……もう、男なんていらない、銀牙なんて必要ない……繁殖なんてしたくない……あぁぁぁぁ! G〔自慰〕最高!!! いぐぅぅぅぅぅ!!

 究極のオーガズムと同時に、蘭花を中心にドーム型の爆炎が広がっていく……やがて爆炎は、地球全体を包み着衣人類が死滅後も、残っていた海を蒸発させ、森を炭化させた……後に『Gインパクト』と、呼ばれる大災害だった。

 爆炎が消え去ると、放心状態で膝立ちした蘭花がいた。
 いち早く、宇宙に退避した我美は、赤く変わり果てた地球を眺める。

「これだったのか……地球が燃え尽きたように、赤かった理由は。G人類のエネルギーを放出すると惑星がこんな風になっちゃうのか……ボクは気をつけて抑制しながらG進化しよう。蘭花の場合は一時的な『G人類』進化だったみたいだね……ヒトデ側裸族人類、我美、これからは、ヤリマン張らせてもらうぜ。宇宙にキタ──ッ!!」

 我美の腰に変身ベルトが現れる、ベルトにアイテムを装着すると巨大なロケットが、どこからか飛んできて。我美はその飛んできたロケットにしがみついて、どこかへ行ってしまった。

 我美の姿が消えると、銀牙、紫音、秋の三人が飛んできた。

 赤く乾いた地球を見て銀牙が言った。
「蘭花、なんてコトを……タコがいる、海を消滅させるだなんて」

 紫音が言った。
「イカも死滅した……やっちまったな、神殺し」

 秋が言った。
「クラゲも死んだ……神の存在しない星には、いられない。あたしと紫音は海がある星へ移る。銀牙は、どうする」
「オレは……」
 銀牙は、赤い大地で一人……クチュクチュと股間をいじくっている、蘭花を見た。

「ここに残る……蘭花がいるこの星に、いつの日か星に生命が満ちる、その日まで……蘭花と一緒に居る」

「そっか、お別れだな……また、いつの日か銀河の果てで裸で遭遇を」
「あぁ、いつの日か裸で遭遇を……」

 紫音と秋が去っていくと、銀牙は蘭花の目前に着陸した。
 蘭花は銀牙のコトもわからない様子で、夢中で股間と胸に添えた手を動かして、一人エッチを続けている。

 銀牙はオナニーをしている蘭花の裸体を、ギュッと前面から抱き締めて言った。

「心配するな、オレが一緒にいてやる……これからも、ずっと一緒だ安心しろ」

「はぁはぁはぁ」と、息づかいも荒くオナニーをしている蘭花と、蘭花を抱き締めている銀牙の頭上に、タコ型宇宙船がゆっくりと降下してくるのが見えた。

 銀牙は、巨大なタコ型宇宙船を見上げながら、蘭花の裸体を強く抱き締める。

 銀牙に抱きすくめられた蘭花は、そのままビクッンビクッンと、オーガズムの痙攣をした。


【おわり】



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あきゅろす。
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