我美の策略……蘭花のオナニーショックA
『Gインパクト』発生数分前の地球……蘭花は、軍医タコの呼び出しを受けて。廃墟の町にやって来た。
 すでに着衣人類は絶滅している世界……蘭花が崩れかけた、建物の壁に裸で背もたれた格好で軍医タコが来るのを待っていると、なぜかイカ側裸族人類の紫音がやって来た。

「待たせたな、ボク……じゃなかった、オレ参上」
「紫音? どうしてここに?」
「蘭花に種付けするために……ヤッちゃってもいいよね、答えは聞いていない」
 いきなり、紫音は壁ドンで蘭花に襲いかかる。紫音の壁ドンで壁が崩れ、そのまま蘭花は瓦礫とともに押し倒された。
「おまえ、ボクに犯されてみる?」

 普段とは違う紫音の態度に恐怖を感じた蘭花は、両目を閉じると紫音を突き飛ばした。
「いやぁぁぁ!!」

 グヂャ……と、軟体物体が壁に激突するような音が聞こえた。紫音が壁にぶつかったのと異なる音に蘭花は目を開ける。

 蘭花が突き飛ばした方向に、壁に後頭部を強打した軍医タコの死体があった。
 口元に手を当てた蘭花が、恐れにワナワナと震えはじめる。
「そんな……あたし、確かに紫音を突き飛ばして……どうして、タコ神二号さまが……あぁ」

 裸族人類にとって『神殺し』は大罪だった。
「あ、あたし神さまを殺しちゃった……神殺しをしちゃった……あぁぁ」
 パニックになる蘭花、この時……少し離れた建物の陰で、とある『平成淫乱ラ○ダー』の変身ベルトを裸身にした紫音がニヤッと、ヒトデなしな笑いを浮かべていた。

 紫音がベルトに付いている、カブトムシの玩具のような変身アイテムの角を動かすと、紫音の姿は我美へと変わる。

 我美が呟いた。
「淫乱平成ライダーの敵側能力も役に立ったね……他人に擬態する能力なんだけれど、さてと次はと」

 我美がベルトのアイテムを操作しながら言った。

「超クロックアップ」
 我美を除く周囲の時間の流れが停止したように変わった。それは裸族人類でさえも認識できない、超コンマ数秒の世界……その世界で我美は自由に動くことができた。
 停止しているような状態で無抵抗の蘭花に近づいた我美は、蘭花の頬にキスをしたり、唇を奪ってみたり、性器を指で弄んだりした。

「さすがに、この超コンマ秒の世界はコンマ数秒を認識できる裸族人類でも、認識はできないよねぇ……これから蘭花には、オナニーをしてもらうからね

 我美がベルトを操作する。
「超クロックオーバー」
 我美の姿が消え、周囲の時間の流れが元にもどる。
 神殺しの大罪に怯えている蘭花の頭の中は、錯乱していた。

「どうしょう……どうしょう」
 正常な判断力を欠いた蘭花の目の前を、時間を越える電車が通過して行くと、そこに軍医タコが立っていた。
 軍医タコを見て惚けた顔で安堵する蘭花。
「タコ神二号さま……生きていた、よかった」
「大丈夫だよ、大丈夫」

 我美が化けた軍医タコは『裸族人類催眠誘導銃』の催眠波動を、蘭花に浴びせて蘭花を強制催眠状態に変える。

 軍医タコから変わった我美が、自我の輝きを失った瞳で立ち尽くしている蘭花に近づくと、耳元で囁いた。

「タコ神の命令よ……蘭花のオナニーしているところを見せて……教えて蘭花がどうやってオナニーしているのか」

 うなずいた蘭花の手が、乳房と股間に近づく。
「はい……タコ神二号さま、蘭花はオナニーします」

 蘭花は、立ったまま乳房を揉み、乳首をつまみ、性器をまさぐり、クリトリスを指先でこねくる。

「んんっ……これが蘭花のオナニーです」
「今度は座って股を開いた格好でオナって」

 命じられるままに、地面に足を開いて座り自慰をする蘭花。

「あッ、あッ、あッ……おッ、おッ」

 我美は蘭花の恍惚とした表情を観察する。
「もっと激しく手を動かして」
「はい、タコ神さま」

 蘭花の手の動きが早まった。
「はぁはぁはぁ……あッ、あッ、あッ」

 やがて、ドーンという衝撃が数回聞こえ、そのたびに蘭花の動きは加速していく……蘭花のオナニーは音速を越えた。


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あきゅろす。
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