忍者だけど忍ばない……煩悩覚醒!!〔黒き忍者の里〕@

 その日……淫らな女体模様が浮かぶ月の裏側に停泊している、タコ型宇宙船の船内では、いつものようにタコ側裸族人類の蘭花と銀牙が軍医タコの指導を受けながらセックスの前戯をしていた。

 軍医タコが二人に言った。
「では、蘭花、銀牙……裸で向かい合ったまま、互いの目を数秒間見つめて、愛の言葉を言いなさい……卑猥な表現も交えて」
「はい、タコ神二号さま」

 銀牙が言った。
「蘭花……好きだ、愛している。蘭花のマ○コは宇宙一だ
「あたしも、銀牙を愛している……銀牙のチ○ポは最高

 蘭花と銀牙は、裸で抱擁して唇を重ねると互いの性器を軽く愛撫する。
 見た目は普通の愛撫のようだが、裸族人類の本気の愛撫を着衣人類が受けたらチ○ポは皮を残して中身を引き抜かれ……マ○コは削岩機でも当てられたようにグジャグジャになる。

 蘭花が横たわった銀牙の片足を持ち上げると、蘭花の再生処女膜をブチッと挿入で破り腰を動かす……時として裸族人類の抽送は音速を突破して、衝撃波を発生させる場合もあるので注意が必要だ。

 蘭花が「あんっあんっ」喘いでいる声を聞きながら、軍医タコはメモからタブレットに保存した、予言書『四界文書』の一部に目を通す。

緑の大地を走る『黒き忍ぶ民の里』……ですか、次のエデン・シンドロームの治療薬は忍者関連ですか……う〜ん」

 軍医タコが思案していると、響子が前をはだけさせたロングコートを着て、股間に無花果〔いちじくの葉っぱを貼りつけた格好で入室してきた。

 その姿を見て軍医タコが言った。
「出歩けるまで回復しましたか……赤いゴキブリ星で入手した『ワクチン』らしきモノの効果は少しはあったみたいですね」

「おかげさまで、以前は衣服を着たまま入浴していましたけれど……今は、なんとかフンドシ姿で入浴できるまでに回復してきました」
「徐々に回復の兆しが見えてきましたね」

 軍医タコは触手腕を伸ばして響子の股間を隠している葉っぱを剥ぎ取る。
「いやぁ〜ん」 葉っぱが無くなった途端、響子は、恥ずかしそうに股間と胸を押さえてしゃがみ込む。
「まだ、股間の葉っぱは必要ですか……しょうがない、これでも貼りつけてください」

 そう言って差し出したのは、桜餅の塩漬けされた桜の葉だった。
「股間が切れそうな笹餅の笹の葉と、固くてゴワゴワしている柏餅の柏の葉もあったのですが……食欲旺盛な隊長がオヤツ代わりに食べてしまったので、さっきまで股間に貼りつけていた無花果の葉っぱは、没収して細菌の繁殖具合を検査します」

 軍医タコの近くに置かれたトレイの上には、松葉やカエデや紅葉の葉っぱや、ハスの葉っぱなども用意されていた。
 股間に少し染みる桜餅の葉っぱを貼りつけた響子は立ち上がって、人前でセックスをしている蘭花たちを見て言った。

「蘭花さんたち、元気ですね……昨夜から、やりっ放しじゃないですか」
「裸族人類ですからね」

 響子が見ていると、女性騎乗位に体位を変えた蘭花が腰を上下させて喘ぐ。

「あぁん……あぁん……あぁ……………………」

 急に蘭花の喘ぎ声が聞こえなくなり、無音の中で体液が絡まる音だけが響き渡り蘭花は腰を激しく上下させる。

 響子は、耳の奥がムズムズする奇妙な感覚を感じた。
「蘭花さんたちの喘ぐ声が消えた!?」
「喘ぎ声の声域が超音波の段階に入ったんですよ、わたしには聞こえていますがね……着衣人類の響子には鼓膜が破れる危険性もありますね……これを」

 そう言って、軍医タコは耳栓を響子に渡した。響子が耳栓をすると蘭花の喘ぎ声が聞こえてきた。

「耳栓を通して超音波を聞き取れる段階に、自動調整しました……それにしても、今日はやけに蘭花と銀牙のセックスが激しいですね?」



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