赤いゴキブリ星A

 軍医タコが操縦する、軽乗用車サイズの小型タコ宇宙船内は、裸女とタコのスシ詰め状態で女体臭と裸体汗の臭いで充満していた。

「蒸れて、身動きできないずぇぇと!!」

「もう少し詰めていただけませんこと……わたくしの美しい乳房が押し潰されて、変形していますわ」

「きゃははは……あたし、半分逆さの状態で乗っている」

「すっごく、狭いにゃん」

「姉上、軟体生物の触手が、ボクのお尻触っているんですけれど」

「よいではないか、よいではないか……ぐふふふふっ」

「軍医どのではない方のタコ、それ以上オレの胸を痴漢のように弄んでいると斬る!」

「いったい何人乗っているのよ?」

「みなさんには、ご迷惑をお掛けしています……ゴキ」

「ニンニン」

 裸族人類の蘭花、銀牙、紫音、秋、ウニ子、美久の六人はそれぞれ、小型タコ宇宙船と平行する形で宇宙空間を飛んでいた。

 白い翼で宇宙を飛行している蘭花に、前からセミのようにしがみついて。銀牙に抱かれたまま、マ○コにチ○ポの抜き挿しをされ。宇宙セックスをしている蘭花が、恥骨通信で小型タコ宇宙船を操縦している軍医タコに質問する……『性休日』が終わり、思いっきりセックスを満喫している蘭花の喘ぎ声と、質問が船内のスピーカーから聞こえてきた。

《はぁはぁはぁ……二号神さま、出発の時に聞きそびれましたけれど、ゴキブリ星を襲っている着衣人類は、あたしたちが知っている着衣人類とは違うんですか? あぁ……いぃ、銀牙のチ○ポいいっ、マ○コに響く

 宇宙空間で蘭花の蜜穴が、キュッキュッとリズミカルに締まり。銀牙の肉竿に刺激を与える。

「いい質問です……裸族人類と裸女が存在する、この世界がどんな形をしているのか、蘭花は知っていますよね」



《はぁあぁ……はい、海亀の首に尻尾を巻いた海蛇の天体があって……亀の甲羅の上にブリッジをした裸の女が乗り……その女の腹の上には四頭の巨象、さらにその上に半球の大地が乗った世界です……んくッ、チ○ポが子宮の口を……あッ、あッ》

「正解です……今は半球の上には何も乗っていませんけれど、以前はディスク状の『エデンの園』が乗っていて、バランスが悪くてフラフラするエデンを支えるために東西南北に、太股あたりまで海に浸かった裸の巨人男女を、北男、東女、南男、西女の位置に配置してエデンの円盤大地を支えさせていたんです……一組の男女が時々エッチをする時は、残った男女が押さえていなければならなかったので、エデンが揺れて……地震が起こったそうです」

《あぁん、突かれてる……あたし、銀牙に突かれてる……地震ってそうやって起こるんですね……じゃあ、エデンが消滅した後は二組の男女巨人がエッチする振動で大地が揺れて……あぁぁぁ》

「裸族人類や裸女が存在する退屈させない世界では、エデンの『知恵の実』をポチとタマは食べませんでしたけれど。別世界には食べてしまった、原種男女の世界が存在しているんです」

《はぁはぁ……『禁断の果実』を食べてしまった、原種人類の世界!? ですか……あぁ、そこ感じるぅ》

「たまたま、わたしたちの世界と同じ空間に存在していたんですけれどね……太陽の反対側に隠れて回っていた『球体型の別地球世界』です……こちらの世界からは、向こうの存在は早い段階でわかっていましたが……向こうからは、こちらの世界はダークマター障壁が邪魔していて確認できないので、知られていないんです」

《はぁはぁ……それじゃあ、あたしたちの世界にいる、着衣人類って何なんですか? ごめん銀牙、先にイクうぅぅぅぅ!!!》

「裸族人類が存在している世界の着衣人類は、『淫約聖書』のエデンの園で、うっかり果実を少しだけかじってしまった、女体にペニスが生えた誘惑の『ヘビ』が祖先です。彼女が自己受精して着衣人類すべての原母となりました……そろそろ、赤いゴキブリ星が見えてきましたね」


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あきゅろす。
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