集まれ!キ○タマ@

 響子が子泣き男から、挿入されていた頃……紫音は、のっぺらぼうから「ふぐっ、ふぐっ」と、フェラチオをされ続けていた。

 そして、蘭花と銀牙は『妖怪渓谷観光案内パンフレット』で紹介されている。『処女おいてけ堀』に向かって歩いていた。

 パンフレットを片手に、蘭花が銀牙に言った。
「パンフレットの紹介だと、処女がその堀の近くを通ると、不気味な声で『おいてけぇ〜っ、処女おいてけぇ〜っ』って聞こえるそうだよ……あたし、永遠の処女だから、そこで処女喪失のエッチしようか」

「おもしろそうだな、オレも永遠の童貞だから」

 そんな会話をしながら歩いている二人の目の前に、空からワイヤーで吊られているような感じで、一人の裸族人類女性がフワッと着地してきた……ウニ子だった。

 ウニ子が言った。
「こんにちは、お久しぶりです……全裸でお散歩ですか、いつ見ても、お二人は仲がいいですね」

「裸族人類の、ウニ子も全裸だけれど?」
「そうでした……裸なの忘れていました、この辺りでウニが転がっている井戸知りません? 脱衣する幽霊が出没する井戸の前で待ち合わせなんですけれど……あたし、方向音痴だから迷っちゃって」

 蘭花と銀牙は『脱衣幽霊井戸』の前でセックス中に、井戸の中から悲鳴と何かがポチャンと水に落ちる音が聞こえたのを思い出しながら。
(もしかしたら、あの時の悲鳴と音はドクター・エロが『どこでもホール』の座標設定を失敗して、井戸に落ちた音だったのか)と、気づく。

 井戸の場所を教えると、ウニ子は嬉しそうに一礼して言った。
「そう言えば、イカ側裸族人類の紫音さんと、クラゲ側裸族人類の秋さんも渓谷に来ているのを見ました……黄金のキ○タマ争奪戦も終盤に近づいて、なんか賑やかになってきましたね……お二人の叶えたい願いってなんですか?」

「あたしと銀牙が叶えたい願い?」
 腕組みをして少し考える素振りをみせる蘭花と銀牙。

「あたしたちの体はタコ神さまのモノだから、タコ神さまの指示に従うだけだから……あたし個人の願いは特に無いかな? 銀牙が、近くに居てくれるだけで幸せだから」

「オレも、ずっと蘭花と一緒に居たいと思っているけれど、これは七つのキ○タマにお願いするよりも自力で解決できるコトだから……タコ神二号さまは、オレと蘭花の同時絶頂を望んでいるみたいだから、それがオレたちタコ側の願いかな? ウニ子の願いはなんなんだ」

「てへっ、秘密です」
「ずるーい、あたしたちにだけ聞いておいて……言ってよ」

「う〜ん、エロさまと結婚するとか……裸体に白いウェディングドレスなんてのも素敵だと思ったんですけれど。ドレスの下でチ○ポ、ピクッピクッさせながら……でも、こればっかりはエロさまの気持ちもありますし、女体からチ○ポ取ってもらう願いは以前エロさまに却下されたから……やっぱり秘密です」
 そう言って、ウニ子は笑った。


 その頃、クラゲ側裸族人類の秋は、シャッターが開いた『交換所』の前で待機していた。

 交換所の中には、まつ毛が長い一つ目の妖女が座っている。地面に直座りした秋が呟く。

玉は玉を引き寄せる……ここで待っていれば、必ず五個目の銀玉が出現する……そして、他の金玉も」

 秋は体育座りから、座禅座りに変えると全裸瞑想をはじめ……静かにその時が訪れるのを待った。


[前戯へ][後戯へ]

51/58ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!