【妖怪渓谷】C妖男『子泣き男』登場
同時刻……軍医タコ、隊長タコ、美久の二匹と一人は妖怪渓谷のパチンコ店内にいた。
台でパチンコを打っているのは隊長タコだけで、軍医と美久は休憩場で呆れ顔で熱中している隊長タコを眺めている。
「激アツ連続予告可動ギミックきたぁぁぁ!! 裸女の役物が大股開いたぁぁ!! これは、高確率潜伏変動突入か?」
はしゃいでいる隊長タコを、冷めた目で見ながら、美久が隣にいる軍医タコに訊ねる。
「何言っているのか理解できます?」
「さぁ、わたし……ああいった遊戯関係は疎いので」
『妖怪渓谷』をキ○タマ探索していた、軍医タコたちがパチンコ店の近くまで来た時……目の色を変えた隊長タコの「ちょっとだけ遊ばせてくれ!!」と、いう言葉に乗って店内に入ったのが失敗だった。
「迂闊でした……まさか隊長が、これほどのパチンコ好きだったなんて」
「ココに放置して、遊ばせておくというのは?」
「わたしもそうしたいんですがね……保護者としては目を離すと何をしでかすか不安で、美久さんが残って見張っていてくれますか?」
「遠慮します……終わるまで、一緒に監視しましょう」
隊長タコは、美久と軍医の会話を無視して、はしゃぎまくっている。
「確率変動大当たり、疑似四連キタァ──ッ! 股開き役物連続大開帳!! 軍医! 当分、ココから動けんぞ!」
パチンコを知らない人には、なんのこっちゃ、まったくわからない単語の連発とパチンコ台のド派手な演出に軍医タコと美久は、ポカーンとした顔で眺め。
軍医タコは取り出したタブレット端末に繋いだ、イヤホンを耳に差して何かを聞きはじめた。
その頃……蘭花と銀牙は妖怪渓谷市場名所の一つ……井戸から出てきた女幽霊が「一枚……二枚……」と脱いでいく『脱衣幽霊井戸』の柳の下で幽霊に見られながら、立ったままケダモノのように「あぁん、あぁん」と交尾していて。
紫音は、のっぺらぼうから「ふぐっ、ふぐっ」と、フェラチオされていた。
カフェを出た響子と尻目はブラブラと市場を歩いていた。
「これからどうしますか? 響子さん」「う〜ん、黄金キ○タマの情報もないし。どうしようか?」
その時、頭にには捻り鉢巻き、腰にはフンドシ一丁の裸女が駆けてきた。
「いそがし、いそがし、あーっ、いそがし」
走ってきた裸女は、そのまま響子をホイッと抱えて走り去っていった。
突然の出来事に尻目は、放心状態でその場に立ち尽くす、しばらくして我に返った尻目が言った。
「えーと……わぁ!? 大変だ! 響子さんが連れ去られた!?」
響子は鉢巻き裸女に抱えられて、市場の一角にある廃工場へ連れてこられた。
廃工場には一斗缶〔いっとかん〕に座っている、赤い腹掛けをした青年姿の裸男『子泣き男』が座っていた。廃工場には『子泣き男』の他にも数名の妖女&妖男がいる。
響子を抱えてきた裸女は。
「いそがし、いそがし、服着ているヒマもないほど、忙しい……ほいっ、拐ってきたぞ。いそがし、いそがし」
捻り鉢巻の妖女は、響子を子泣き男の前に置くと、どこかへ走り去ってしまった。
青年姿の子泣き男が言った。
「ごくろう、妖女『いそがし女』って、ありゃ? もういないか」
一斗缶から立ち上がった子泣き男は、響子に近づくと制服姿で崩し正座姿勢で座っている、響子の顎先を軽く指先で持ち上げる。
「市場で最初に見た時から気に入った……着衣人類の女なんて、久しぶりだな興奮する」
怯え震える声の響子。
「あたしをどうするつもりですか!?」
「危害を加えるつもりはないから安心してくれ……少しばかり、オレたちの妖力エッチに、つき合ってもらいたいだけだから……エッチが終わったら、すぐに解放するから」
エッチをすると聞いて、響子の表情が明るくなる。
「あたしに、いやらしいコトをするんですか?」
「ここに居る連中は自分のエッチな妖力を、日頃から持て余している連中なんだ……着衣人類に妖力を使ったエッチで試して、ストレスを解消したくてしかたがないんだ……受胎させないように、妖力で避妊するから協力してくれ」
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