【妖怪渓谷】B快気!ミイラ男再登場
童顔裸男の呼び声に応じて、飛んできた白いもめんが裸男の首から下に巻きついていく……股間がフンドシのようにキュッと締め上げられ。
あっという間に、童顔裸男は首から下を帯布で巻かれたミイラ男に変わった。
「もしかして、大江戸砂漠のピラミッドの中でエッチしたミイラ男さん!?」
「正解、あの時はどうも」
「体型が違うけれど? あの時はもっと身長が高くて、たくましい体つきだったような?」
「ミイラ男だから……エッチする相手に合わせて自由に体型を変えられるんだよ……お姉さんのお陰で呪いが解けて、この姿にもどれた」
「呪いって?」「ボクは死後ミイラにされて、一万人の着衣人類女性とエッチしなきゃいけない呪いを、かけられていたんだ……お姉さんとのエッチで、ちょうど一万人達成だったんだ」
そう言ったミイラ男の体が、もめん包帯の下で、筋骨たくましい体躯に変化する。
「ミイラとエッチする、物好きな着衣人類女性を少しでも獲得するために、体型も変化させて乾いたチ○ポを、お姉さんにも突っ込んでいたんだ……ところで、お姉さんはどうして『妖怪渓谷』に?」
「実は……」
響子はミイラ男の裸男に、黄金色に輝くキ○タマを探しているコトを伝えた。
「ふ〜ん、ボクの割れた片玉を発端に、いろいろな場所へ行ったんだね……着衣人類の、お姉さんとここで会ったのも何かの縁、こっそり良いことを教えてあげる」
童顔ミイラ男が、響子に顔を近づけると声を潜めて言った。
「黄金のキ○タマが八個集まっても、最初に望みを言ったらダメだよ……大変なコトになるから」
「八個? キ○タマは七個集めればいいんじゃないの?」
「玉は玉を引き寄せる……フェイクも含めて。その昔、神官や魔女や仙人が誰かから頼まれて作った偽物のキ○タマも現存する……どのキ○タマがそうなのかの、見分けはつかないけれどね」
「じゃあ、偽物ばかり集めていたって場合も?」
「あるかもね……ただ、最後には必ず、一個加わって八個になる仕組みになっているから……一個は偽物だよ」
「どうしてそんな面倒な仕組みを?」
「理由までは知らない……何か目的があるみたいだけれどね」
その時、赤面して胸と股間を押さえた全裸の女性がミイラ男のところに、走って近づいてきて言った。
「困ります、勝手に本体の『一反もめんさん』を呼び寄せちゃ……あたしが裸になっちゃいます」
股間と胸を手で隠して恥ずかしがっている、その姿はどう見ても着衣人類だ……尻目が言った。
「あっ、一反もめんの止まり木女だ」
響子が尻目の言葉に、首を傾げて訊ねる。
「止まり木女って?」
「野鳥がねぐらにしている、木みたいな存在の着衣人類女性……一反もめんたちが、人間界から拐ってきて自分たちの止まり木にするの」
一反もめんの巣にされてしまった着衣人類女性は、涙目で衣服を着ている響子を見た。
「あんたも気をつけた方がいいわよ……妖怪裸女と妖怪裸男の中には、着衣人類なんて道具程度にしか思っていない奴もいるから、ギャンブルで負けると止まり木にさせられるわよ……うーっ、用事が終わったら一反もめんさんたちを帰してくださいよ。それまであたし、ずっと裸なんですから」
そう言い残して、着衣人類の止まり木女は去って行った。
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