【気まぐれ女神の呪泉】A出た!金と銀のキ○タマ!
『気まぐれ女神の呪泉』に、響子と秋はやってきた。
泉は有刺鉄線が巻かれた鉄柵で囲まれた、物々しい雰囲気が漂っている場所だった。
泉の水の色は毒々しい紫色をしていて、ボコボコと泡が湧いていた……周辺の植物も茶色に変色して枯れているのが不気味だ。
響子が言った。
「泉と言うよりも毒沼ですね……あ、地面には小鳥や小動物の白骨死体が!?」
秋は、古びた名所説明の立て看板を見た。
「なになに、この場所は元々は大小さまざまな、呪いの泉が隣接する湧水群で落ちた者は……女体化の呪泉とか男体化の呪泉とか、淫乱化の呪泉とか、股間にチ○ポが生える呪泉〔女なら一本、男なら二本〕とかがあったが、次々と埋め立てられ、最後に残った『気まぐれ女神の呪泉』に埋められた泉たちの、恨みが集まって現在のような泉になった……か」
秋が響子の手にしている、鉄のキ○タマを指差して言った。
「さあ、そのキ○タマを呪いの泉へ」
響子が悦郎のキ○タマを泉に投げ込むと、ゴボッゴボッと泉の中央からメタンガスの泡が沸き上がり。泡の中から場違いな美しい泉の女神が微笑みながら現れた。
手には予想していた通りに、鉄のキ○タマと金のキ○タマと銀のキ○タマを持っている。
泉の女神が微笑み、響子に語りかけてきた。
「あなたが、このキッタナイ泉に落としたのは……この鉄のキ○タマですか、それとも金の……」
女神の言葉が終わる前に秋が、女神に向かって飛び蹴りを放つ。
「てぇいぃ!!」「ぐはぁぁぁぁ!?」
仰けぞり泉に沈む女神の手から離れた。鉄・金・銀のキ○タマを秋は空中キャッチすると、沈んでいく女神に向かって言った。
「まどろっこしい、やりとりは無し!! さっさと渡せ」
秋は三個のキ○タマを、すべて響子に手渡す。
「ほらよ、これで用事は終わっただろう」
響子が金のキ○タマを差し出してきた。
「ご主人さま、これを」
秋はキ○タマを、響子の方へ押しもどす。
「その黄金のキ○タマは、着衣人類の響子が苦労して得たモノだ……着衣人類の代表で持っていろ」
「いいんですか、ご主人さま……でも何か一つでも」
「それじゃあ、銀の玉をもらおうか……あたしは、それだけでいい」
響子から銀玉を受けとった、秋は「銀玉、ゲットだぜぇ! これで四個目……残りは一個!」と、言った。
響子は泉に投げ込んで、もどってきた鉄のキ○タマを眺めた後……もう一度、試しに鉄玉を泉に放り込む。
泉に沈んだ鉄のキ○タマは、女神の怒鳴り声とともに投げ返されてきた。
「調子に乗るな、二度目はないからな!! 二度と来るな!!」
泉の女神は毒沼の呪いで性格は歪んでいた……どうやら繰り返して泉に投げ込んでみても、金と銀のキ○タマは増えないらしい。
秋は響子を、元いた満月を眺めていた公園へと連れてもどって言った。
「それじゃあ、あたしはこれで去るから……あとは、あたしの命令に従ってエッチなコトをしろ」
「はい、ご主人さま……それで、あたしは何をすればいいんですか?」
「銀牙を誘惑して抱いてもらえ……タコ側裸族人類の銀牙を、響子の虜にして堕とせ」
響子の顔に恥じらいと、喜びの笑みが自然と浮かぶ。
「あ、あたしと銀牙さんがセックスするんですか!?」
「なんとなく嬉しそうだな……あまり期待はしていないけれど、裸族人類からしてみたら着衣人類の膣圧なんてユルユルだから……じゃあな、シュワッツ!」
秋は夜空に向かって跳躍して消えた。
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