まさか!?★マジか!?A〔捕獲した着衣人類を使って、もっと……いろいろと実験して遊ぼう!!〕
両目の位置を微調整しながら隊長タコが言った。
「驚いた……この星の着衣人類は、オス同士でも平気で交配するのか……ん? そっちの本はなんだ? マンガ本とは違うようだが?」
「資料として、オス同士の交配参考にさせてもらった。江戸時代の書物で井原西鶴の『好色一代男』と、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』です」
隊長タコはペラペラと、江戸の古典本をめくり見た。
「特にオス同士の性行為を描写した、書籍には見えないが?」
「それがですね『好色一代男』の主人公、放蕩息子で色事三昧の人生を過ごした【世之介】の性体験相手の中には、メスだけじゃなくて……オスとも肉体関係を持っているんですよ……その数、七百二十五人」〔※事実です〕
「なにぃぃ!? 七百人のオスと!?」
「さらに『東海道中膝栗毛』の主人公、弥次さん喜多さんの、喜多八は弥次さんの居候であると同時に『陰間』……いわゆるホモセフレの関係だそうです」〔※事実です〕
「そ、そうなのか?」
「わたしが想像するに、弥次さんと喜多さんは東海道の宿屋に宿泊するたびに、チョンマゲを結った男同士で熱い夜を……」
「うっ、一瞬想像しちまった……で、最終的にこの【実験体B】と【実験体C】は、どうするつもりだ?」
「オス同士で“つがい”なって愛し合うように洗脳してから、性転換手術を施してメスに変えます……果たしてそのまま、穴兄弟から穴姉妹のレズビアンに移行するのか? の『TS〔性転換〕レズ実験』です」
「また、ややこしい実験を」
次に隊長タコは、上部が解放された円筒形の水槽の中で泳ぎ回っている触手の塊を見た。
「あの、モップの先みたいな生き物が【実験体D】か?」
「えぇ、蘭花にチ○ポからフェラチオで吸い尽くされてしまったので、原生生物に退化させました……何か使い道もあるかと思いまして、すでに人間の時の記憶は失っています」
触手の塊は、水槽の縁から触手の先を覗かせると、軍医タコに向かって《クゥゥン》と媚びるように鳴いた……軍医タコが触手を伸ばして元人間だった【実験体D】を撫でると、実験体Dは嬉しそうに触手を尻尾のように振る。
「よしよし、完全に人間の意識は消えて、下等生物に成り下がりましたね……性欲だけは残してありますから、捕らえてきた人類の『触手責め実験』に使いましょう」
最後に軍医タコは壁に手枷をされて立ったまま繋がれて、こちらを睨みつけている全裸の【実験体E】に目を向けた。
全裸男の股間には、銀色に輝くメカニックな人工ぺニスが光っている。
軍医タコが人工ぺニスを生やした男に訊ねる。
「不満そうな顔をしていますね……その、ロボぺニスは気に入りませんか?」
「当たり前だ!! 誰がこんなふざけたチ○ポ、つけられて喜ぶか!!」
男のチ○ポには、愛らしい顔が付いていて、球体と線の細い腕まで出ていた……男は軍医タコに向かって怒鳴る。
「オレのモノを返せ!! もとにもどせ!! このタコ!!」
「あなたの性器は、使い物にならない状態だったので廃棄しました……元の形に再生してもよかったんですが、それでは芸が無いので。着脱可能な人工知能内蔵の、ロボぺニスにしてみました」
メタリック色に輝くロボチ○ポは、のけ反ってみたり、前後に伸び縮みしてピストン運動で自己アピールをしている。
軍医タコがロボぺニスについての、説明をはじめる。
「そのロボぺニスは、さっき言ったように人工知能内蔵なので自分で考えて行動するコトができます……あなたとは別人格の器官です『チンチン君・金剛』と命名しました……ご挨拶しなさい、チンチン君」
人工性器がしゃべる。
《ぱんぱかぱ──ん! ボク、チンチン君ですすぅ》
男の顔が、しゃべる自分の性器に引き攣った。
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