【実験群島の人間島はこうして誕生しました】C

 AAAが言った。
「A〔エース〕も飛べるようになったから……これで、この島から宇宙に出て、別の住みかを見つけられるわね」

 母親のAAAは、末娘のA〔エース〕が覚醒して飛べるようになるまで、突然島に侵入してきた着衣人類の目から娘たちを守るために、島を塀で囲み彼らの意識を脱出するコトに向かわせていた。

(娘たちが巣立ちの前に島に落ちてきた、あんたたちが悪いんだからね)

 AAAが、そう心の中で呟いていると、姉の∀〔ターンエー〕が母親に甘える口調で擦り寄ってきた……∀の股間には、二次性徴で薄い陰毛がV字型に形成されつつあった。



「ねぇ……ママぁ、いつもみたいにオッパイ触らせて」

「いいわよ∀〔ターンエー〕、好きなだけママのオッパイ触りなさい……乳首を吸ってもいいわよ」

 妹のAが二人の会話に割り込んでくる。
「お姉ちゃんだけズルい! あたしもママのオッパイ触りたい」

 姉が妹を押し避ける。
「A〔エース〕は、ママのお尻でも触っていなさいよ、オッパイはあたしのモノ」

「ブーッ、そんなのズルい……ママぁ、ママのお尻を触ってもいい?」
「いいわよ、エース……好きなだけ触りなさい、お尻の穴も触ってもいいから」

 母親のAAAは姉には胸を、妹には尻を満足するまで触らせてから言った。

「二人とも……そろそろ宇宙に出発するわよ、体組織を宇宙用に変化させなさい」
「はーい、ママ」

 親子三人が蝶の羽を羽ばたかせて塀の外に出る……AAAは、お腹のカンガルー袋から取り出した赤いラッカースプレーで、島を囲った塀の外側に大きな文字で人間島と書くと、娘二人を連れて宇宙へと旅立って行った。



【実験群島に人間島はこうして誕生しました】おわり



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あきゅろす。
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