第七界序章A

 裸の『かぐや姫』たちに囲まれたハーレム状態の、じっさまが『かぐや姫』の胸を揉みながら言った。

「わしらのつまらない意地のせいで、竹と桃を乱獲してしまった……その結果、質が悪い『かぐや姫』と『桃太郎』が増えてしまった……割らずに市場で売っていれば、それなりの裕福な生活ができただろうに」

 同じく裸の『桃太郎』たちに囲まれた、ばっさまも『桃太郎』のチ○ポをいじくりながら言った。

「ほんに、互いに意地を張って馬鹿なコトをしてしまった……おじいさん、次に見つけた光る竹で、割る竹は最後にしましょう……わたしも次に川で拾う桃で、割るのは終わりにしますわい……これからは桃も竹も売り物にしましょう」

 納得した、じっさまが最後に採取した割り竹からは、特殊な能力を持った裸男の『男かぐや姫』が……ばっさまの桃からは、特殊能力を持った裸女の『女桃太郎』が生まれたそうな。

 遠い目で回想をしていた、竹取りの翁は木々の間を渡ってくる風の音で我に返った。

「どれっ、このホタテ貝でも、ばあさんの土産に拾って帰るとするかのぅ」

 翁が中身が朽ちて無くなった、ホタテ貝を引っ張ると一緒に石板のようなモノが地中から出てきた。

「なんじゃこりゃ? 変な石板が出てきた?」

 翁は表面に刻まれた古代文字を眺める。
「そう言えば、この山一帯は超古代遺跡があると聞いたコトがある……その遺物じゃろうか、ホタテ貝が刺さった珍しい石板なら、市場に持っていけば高く売れるじゃろう」

 こうして、何も知らない翁は妖気妃のホタテ貝が刺さった、謎の石板を持って下山した。


 再び物語時間は、第六界のラストへと進む……ドクター・エロが住むウニ星で、エロが合成裸族人類のM1号に説教のような口調で話していた。

「タコ側の裸族人類もクラゲ側の裸族人類も、黄金のキ○タマ獲得に動き出しているぞ……イカ側の裸族人類も、最後にキ○タマ総取りを狙っているのかも知れない」

「はぁ!?」

 椅子に裸で座っているM1号は、エロの言葉に気の抜けた返事をする。

「はぁって、おまえは先を越されて悔しくないのか」

「別に」
「キ○タマを七個集めると、願いを叶えてくれるアレが出現するんだぞ。おまえにだって叶えたい望みはあるだろう」

「特にこれといって……満足していますから」

「う──、良いところ取りのパーツで作ったから、性格が非凡な性格になってしまったな……欲望とか願望が、なにか一つくらいあるだろう……よく考えてみろ」

 M1号は腕組みをして思案した。
「そうですね……強いてあるとすれば」
 M1号の股間から、そそり立っているチ○ポがビクッと動く、M1号は自分の股間にある逞しいモノを指差した。

「コレ取ってください……エロさま」
「なぜだ? そんな立派なモノを持っている女の子は、そうそういないぞ」

「いくら立派なモノでも……女の子の体にチ○ポが生えていたら普通に考えて変でしょう、しかもチ○ポの裏側の根元にはクリトリスが付いているんですよ」

「ペニスの除去は却下」
「ケチ……それじゃあ、せめて呼び名変えてください、M1号なんてロボットみたいな名前、嫌です」

「じゃあ、エムにでもするか」
「機械裸女にエスって人がいるから、誤解されそうで嫌です……それにあたしマゾじゃないですし」
「面倒な奴だな」

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