汎用〔はんよう〕人型性欲兵器B
小一時間後……兼定と清光が去って、裸の響子が床に放置された部屋に、足音を忍ばせて隣室からワイヤー拘束を千切って、抜け出した裸の女秋が入ってきた。
秋の唇には青いリップグロスが塗られ、手足の爪先には青いマニキュアとペディキュアがされている。
秋は壁に羽を閉じて止まっている、等身の蛾に一瞬、ギョッとしてから秋は床に横たわっている響子に近づき胸を揉み触った。
触られても無反応で天井を見つめている響子の唇に、秋は軽くキスをして呟いた。
「まったく反応が無い……これが『汎用人型性欲兵器』……いったい、どんな改造をされたの」
秋が頭上に手を伸ばすと、どこからか空中クラゲが飛んできて秋は、クラゲが運んできた青い鉱石が埋め込まれた首輪を手にして言った。
「この青い鉱石は、裸族人類のパワーを抑制する鉱石……今、唇と爪先に塗っているリップグロスとネイルエナメルにも、微量の粒子は含まれているけれど……鉱石本体を、裸族人類か着衣人類のどちらかが身に付けるコトで裸族人類が、パワーを無意識に抑えたエッチができる」
秋が首輪を自分の首に巻いて、響子に言った。
「立ち上がって……響子」
響子が無表情で立ち上がる。
「響子、キスして、あたしを抱き締めて」
「…………」
響子が秋を抱擁して、唇を重ねる。
「んんっ……はぁぁ……あたしのマ○コと胸を愛撫して……体も触って」
響子がクチュクチュと、秋のマ○コを愛撫して……胸を揉み回し……体を撫で回す。
秋の方も響子の性器と胸を触り、響子の尻を青いマニキュアをした手で撫で回す。
「はぁはぁはぁ……響子」
「…………」
秋が今度は股を開いて床に座る。
「響子、あたしのマ○コとあなたのマ○コを、擦り合わせて……『秘め貝合わせ』よ」
命じられるままに響子は、秘めた貝を合わせて腰を蠢かす。
「あぁ……響子の秘め貝柔らかい……あぁぁ、はぁはぁ」
「…………」
秋は無反応で無言の、響子から離れると、悲しそうに首を横に振る。
「やっぱり、違う……こんなの、いつもの響子じゃない……ただの操り人形」
秋は、操られているコトを自覚して興奮していた頃の響子の顔を思い浮かべると、無表情で立つ響子の頬を撫でた。
「確かに今の響子は、なんでも言う通りに動いてレズしてくれる……でも、操られているのを自覚していない響子なんて、本当の響子じゃない」
秋は空中に指先で長方形を描く……描いた長方形の中に三次元モニターが出現して、のほほんとした顔をしたクラゲ型宇宙人が現れた。
クラゲ型宇宙人が言った。
《秋の方から通信してくるなんて珍しいにょ……どうしたんだにょ》
「クラゲ神二号さま……どうかお力をお貸しください、わたしのペットが完全に操られてしまって」
秋はクラゲ軍医に、操られている響子の操りを解除する方法を訊ねた。
《それは、ダイレクト脳波コントロールだにょ……そんな高度な技術が小人の国にあったのかにょ》
「なんとかなりますか?」
《特定の秘孔を突けば、時間を必要とするけれど遅効で元にもどるにょ……秋がまた、操る時は操られている自覚を持たせられるにょ……秘孔の場所を示したデータをそちらに送るにょ》
三次元モニターに人体の前面と後面画像と、点滅する秘孔位置を示したデータが送られてきた。
《その赤く点滅している位置を正確に……決められた速度と力加減と深さで突くにょ……ただし、点滅している秘孔の近くには、危険な秘孔も存在しているにょ……失敗したら、人体は破裂するかも知れないにょ……できるかにょ?》
「やってみます……はぁぁぁぁぁぁ!!」
気を蓄える秋の胸に七つの傷跡のようなモノが浮かび上がった。
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