さらば巨人の国@
今まさに、タコ側裸族人類の膣にイカ側裸族人類の生殖器が挿入されようとしていた、その時……バズーカ―砲の発射音と激しい爆風が室内を襲い、調度品が吹っ飛んだ。
ハッとした紫音が顔を上げると、そこには三日月を背に裸体でバズーカ―砲を抱え立つ、イカ側裸族人類『ミリータ』の姿があった。
突然のミリータの登場に紫音は驚く。
「ミ、ミリータさま!?」
「そこまでよ、紫音の名を継ぎし者……無抵抗な者を犯してイカ神さまの顔に泥を塗るつもり。恥を知りなさい……やらせはせんぞうぅ……イカ略」
「ですが、ミリータさま、この絶好の機会を逃すと……もうタコの裸族人類に種付けをする機会は当分」
「大江戸砂漠で言ったはずです……あたしはイカ神二号さまの指示で、おまえの邪魔をすると……イカ侵……じゃなかった、イカ略」
「ではミリータさま、このチ○ポの勢いを、どう鎮めたらいいんですか」
紫音はビンビンに硬くなった、ぺニスを指差す。
ミリータは勃起したチ○ポを凝視して言った。
「そんなに苦しかったら、あたしが抜いてあげます」
「ミリータさまが? 使う部位は、口ですか? 手ですか? 胸の谷間ですか? 膣とアナル、二穴のどちらですか? まさかマニアックに脇の下とか、尻の谷間とか、足じゃないですよね」
「これで抜いてあげます」
いつの間にか黒い革手袋をしたミリータの手には、三味線の糸があった……どこからか聞こえてくる、トランペットの音色。
「これは裸族人類専用の強靭な三味線糸……数百トンの重量をこの糸一本で、持ち上げることができます……『糸抜き』します、それで今宵はチ○ポを鎮めて、タコ側裸族人類の種付けは我慢しなさい」
ミリータの手から飛ばされた三味線糸が、なぜか天井の梁を越えて、紫音の陰茎に絡みつく。
紫音は絡みついた糸に「うッ!?」と声を発する。ミリータが三味線糸を肩越しに引くと、引っ張られた紫音の体が浮かび上がる。
凄みのある声でミリータが呟く。
「あの世で、閻魔によろしくな……必殺!『糸抜き』」
ミリータが三味線糸を弾くと振動した紫音のぺニスから、精液が噴水のように放出され紫音は絶頂した。
ミリータが肩越しに糸を引き千切る、落下してきた紫音の顔には精液を出しきり満足した悦楽の笑みが浮かんでいた。
紫音が絶頂すると、爆発音を聞きつけた紫乃宮の君と銀牙……五条中納言、側近の須磨が駆けつけてきた。
爆風で荒れた室内を、一目見た紫乃宮の君が言った。
「花火みたいな音がしましたが、いったいなんの騒ぎですか? これはいったい?」
ミリータは駆けつけてきた巨人たちを見て「チッ! 平安貴族の巨人か厄介だな……忘却させるか」と、短い舌打ちをすると。ヒップを巨人たち向けて、コーマンを指で押し拡げ見せて言った。
「えぇい! 頭が高い、このコーマンが目に入らぬか!!」
イカ側裸族人類究極奥義……凄まじく下劣な技『見たコーマン』が炸裂した。
ミリータのコーマンを見た巨人の貴族たちは、条件反射的に土下座した……女帝・紫乃宮の君も例外なく。
妖女の、のっぺらぼうや銀牙も、ミリータの究極奥義の絶大な力に逆らうコトもできずに土下座する。
「これにて一件落着……かっかっかっ」
月光の中……ミリータの高笑いが『すめらぎ皇国』御所に反響した。
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