○○の巨人@

 紫乃宮の君の全身が歓喜の汗で濡れる。ヘソの穴に溜まった汗の水溜まりに、銀牙は片足を突っ込んでグルグルとヘソを掻き回した……紫乃宮の君は裸体を大きくブリッジさせて喘ぐ。

「あぐはぁぁん……おヘソ、ダメぇ……弱いの、あぁん」

 銀牙は紫乃宮の君の下腹部から恥毛へと移動すると、フンドシ型下着の隙間をこじ開けて女陰に侵入した。

「いっ!? ソコはダメぇ……そんな場所を悪戯されたら……あ、あたし……んあぁぁ!」

 銀牙は小さな全身を使って紫乃宮の君の性器を責める……モゾモゾと動いている小人の感触に紫乃宮の君の性器が濡れる。

 肉ヒダを押し拡げて生殖器の隙間に入った、銀牙の声が股間から聞こえてきた。

「このビショビショに濡れている部分はなんて言うんだ……さっき教えた名称を言ってみろ」

「はぅぅ……マ○コですぅ……紫乃宮の、いやらしいマ○コですぅぅ……あうぅぅぅぅ……あぁぁぁぁぁぁッ」

 首を左右に激しく振りながら銀牙の責めに陥落した紫乃宮の君は、体を震わせながら潮を吹いた。

 濡れたフンドシの隙間から銀牙が出てくると紫乃宮の君は、ゆっくりと上体を起こして言った。

「はふーっ、喉乾いた」

 寝具から部屋の隅に置いてあった冷蔵庫のところに移動した紫乃宮の君は、冷蔵庫の扉を開けると冷えた缶コーラをゴクゴクと飲みながら……片方の手に持った携帯電話の画面を眺めた。

 銀牙が不思議そうな表情で、自分の方を見ているのに気づいた紫乃宮の君が言った。

「何? 不思議そうな顔をして」

「いや、平安貴族の生活しているわりには、文化的なモノがあるなって思って」

 部屋の中には古風な屏風や御簾、〔みす・巻き上げ式のスダレ〕几帳〔きちょう・布製の移動式遮蔽具〕などに混じって、テレビやパソコンやエアコンなどの近代的な家電製品も置かれていた。

「当たり前でしょう……平安貴族の生活スタイルは、一種のパフォーマンスみたいなモノだから。本当に平安時代の生活をしていたら入浴なんて滅多にしないから不潔で。外出はスピードが出ない牛車だし、不便でしかたがないじゃない」

「そこまで不便だとわかっているなら、どうして現代風の生活形式に移行しないんだ?」

「この『すめらぎ皇国』は国の実権を握る数百人の貴族階級と、大多数の平民で構成された特殊な国なの……貴族とか王族に生まれたからには、優雅で甘い生活を永遠に続けていたいじゃない。そのために平安貴族の生活形式を模写しているの……平民みたいに、汗水流して働きたくないもん……過去にはインドのマハラジャとか、アラブの王族とか、中国の宮廷とか、ロシア貴族とか、各国の優雅な階級の生活をいろいろと真似してみたんだけれど……どれも続かなくて。貴族社会が没落したり、革命が起こったりしてね」

「こ、この国の歴史もいろいろと大変だな」

「特にフランス貴族の生活を真似していた時期なんか、うっかり『食べるモノが無ければ、お菓子をお食べ』って漏らしたら、暴動が勃発して危うくギロチン台で処刑されるところだった……今の平安貴族生活が一番安泰で長く続いているの……『働いたら負け』自堕落な貴族生活最高!!」

 銀牙は、なんちゅう国だ……と、思った。銀牙が呆れていると今度は紫乃宮の君の方から銀牙に質問をしてきた。

「相方の蘭花と山の方に、光るキ○タマを探しに行ったみたいだけれど、何か収穫はあったの?」

「いや、山と山をまたいで、谷で手を洗っている巨人の裸女に遭遇しただけだ……下から覗いたら、性器が丸見えだった

「それは、妖女の『手洗い鬼女』ね、この国には他種族の人たちも結構訪れているから……あたしたちから見れば普通サイズの人間だけれど……今度、海の方に蘭花も連れて行って一緒に光るキ○タマを探してあげる、国内からも情報の提供は求めてみるけれど……あまり期待しないでね」

 と、言って紫乃宮の君は残っていたコーラを飲み干した。


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