エロの御使い魔@〔透明人間に蘭花が電車内で犯される!?〕
 
〔前回までの【あらすじ】〕ついにオス犬と初体験をしてしまった。新裸族人類の蘭花、困惑しながらも「お犬様のお名前を、お聞きしておけば良かった」と悔やむのであった……。


 オス犬は繁殖本能に従って、蘭花の膣内に大量の精液を放出すると、ヌプッと膨らんだ陰茎を引き抜き、何事もなかったように飼い主の老人と一緒に去って行った。

 歩道に四つ這いになって「ハァハァハァ」と、呼吸を整えている蘭花の膣穴は犬の精液で蓋がされ、少量の精液が膣から尿道に向かって垂れているのが見えた。

 蘭花は初体験の相手が動物だったコトに、多少のショックを感じて……ブツブツと呟く。

「あたし……犬とヤッちゃった……犬と獣姦しちゃった……犬から中出しされちゃった……あぁぁぁ、人間の尊厳が」

 少しショックを受けている蘭花に、軍医タコが言った。

「立ちなさい、蘭花……あなたには、同種裸族人類のオスを探し出して、セックスをするという使命があります」

「はい、神さま」

 立ち上がった蘭花に軍医タコが、慰めるような口調で諭す。

「そんなに犬と交尾したのがショックでしたか……わたしが思うに、裸族神話の中に登場するエデンの園で『禁断の果実』を食べずに自分たちが裸であるコトに不審を抱かなかった。初代裸族人類の『オス』と、人類最初の女性騎乗位を実践した裸族人類の『メス』は、おそらく園の動物たちと毎日、獣姦の日々を楽しく過ごしていたと思いますよ……なんと言っても『生めよ、ふえよ、地に満ちよ』ですから……ちなみに、禁断の果実を食べるように、裸カップルをそそのかしていた蛇を撃退したのは『タコ』ですから、そこの部分だけは忘れないように」

「はぁ……楽園で獣姦の毎日ですか」

 軍医タコが言った。
「まだ、なんとなく気分がすぐれないような表情をしていますね……気分転換に、アウトレットモールとか遊園地にでも行きましょうか……“つがい”の男を見つけるのは、その後でもいいですよ……裸族人類には時間は、たっぷりありますから。どこへ行きたいですか?」

「それじゃあ、ファストフード店でハンバーガーの類いを食べたいです」

「食事を必要としない裸族人類がファストフードですか?」

「ダメですか?」

「蘭花も裸族になったばかりですから……着衣人類の時の習性が、まだ残っているのでしょう……いいですよ、ハンバーガー類を食べましょう」

「ありがとうございます。あっ!? でもあたし裸だから、お金持ってなかった……一度家に帰って、お財布を」

「その必要はありません、裸族人類には特別に『人類強制進化プロジェクト推進委員会』が用意した裸族口座がありますから……裸族人類の肉体に記録した『生体認証クレジット』で好きなだけ銀河共通通貨で支払いができます」

「そんなシステムが、あるんですか?」

「裸族人類は基本的には金銭を必要としませんけれど……何かの理由で金銭を必要とする場合もありますからね、タコ側裸族人類の口座は隊長タコの口座からの、引き落としになりますけれど」

 蘭花と軍医タコは、近くのファストフード店に向かった。


 店内に入るとカウンター内の女性店員が裸の蘭花を見て、頬をヒクヒクさせながら。

「い、い、いらっしゃい……ませ」と、困惑した0円スマイルを浮かべた。

 どうやら『裸で外を歩いても、平気な電波発生装置』の個人差がある効力に、女性店員の思考は混乱しているようだった。

 蘭花はメニューを見ながら注文する。

「えーと、あたしは。肉厚ハムバーガーをポテチセットで……飲み物は強炭酸コーラ」

 軍医タコが蘭花に続いて注文する。
「わたしも同じモノを、飲み物はウーロン茶を薄めのアメリカンで……それとテイクアウトで『あんたバーガー!?』と、日替わりの『俺んちのジュース』……ついでに『チキン投げっと!』も……隊長へのお土産にしますから」

 蘭花の隣の何も無い空間から聞こえてきた声に、最初キョトンとした顔をしていたが……条件反射で注文を繰り返す。

「ご注文を繰り返します、肉厚ハムバーガーのセットが、お二つ……お飲み物は、強炭酸コーラとウーロン茶のアメリカン……あとテイクアウトで(以下略)で、よろしいですね? 店内でお召し上がりですか?」

 蘭花がファストフード店内で食するコトを伝えると、店員は料金を提示して金銭を要求した。

 蘭花が軍医タコに訊ねる。
「お金……さっき、生体認証クレジットがあるって言っていましたけれど? どうするんですか?」

「簡単ですよ、カウンターの上で股を開いて秘部を、指で拡げ見せるんです……神の命令です、蘭花カウンターの上で股を開きなさい」

「はい、タコ神さま……股を開きます」

 蘭花はファストフード店のカウンターの上に座ると、店員に向かって開脚した。

 恥ずかしさそうに顔をそむける女性店員に向かって、蘭花は濡れている性器の溝を指でくぱっと、押し拡げて公開する。

「もっと、しっかり見てください……蘭花の認証マ○コ……ハァハァ」

「では失礼して……性器からタグ情報を読み取らせていただきます」

 赤面した店員が蘭花の開いたマ○コに、ハンディタイプのバーコードリーダーの読み取り部分を当てて《ピッ!》と、裸族人類の性器に組み込まれている、生体認証クレジットのタグ情報を読み取り……カードの払いが完了した。

 注文して出てきた、ファストフードのセットが乗ったトレイを持って席についた裸族人類とタコ型宇宙人は、肉厚のハムがバンズに挟まった肉汁たっぷりのハムバーガーにかぶりついて飲み物を飲む。

 着衣人類の目には、裸の女が店内でファストフードを食べていて。テーブルの向かい側に浮かんでいる食べ物や飲み物が見える奇妙な光景が映っている。

 ポテチをつまみながら、蘭花が軍医タコに訊ねる。

「神さまでも、ファストフード食べるんですね」

「わたしだって、たまには俗っぽい地球の食べ物を食べる時くらいあります……地球のファストフードの一部の店舗ハンバーガーは、常温で一ヶ月近く放置しても腐敗しない『特殊バーガー』だと、評判になっているんですよ……その技術は宇宙でも評価されています、自然の摂理に反した地球の科学技術ですから……裸族人類製造にも応用されています」

 そう言いながら軍医タコは、食べかけのバーガーをスマホで撮影した。

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