淫らなシンデレラ城A〔女王さまは、もしかして裸!?〕


『童話の町』の注文の多い料理店で食事を済ませた、響子たち一行は、女桃太郎と裸猫の案内で町の大通りを歩いていた。

 歩きながら裸猫が喋る。
「それにしても変な料理店だったにゃ、マ○コとオッパイに甘いローションを刷り込んで、食事をするなんてにゃ……まるで、料理の下ごしらえを自分の体にしているみたいな気分だったにゃ」

「コース料理によっては裸体に下味をつけたり、ブーケガルニを肛門に突っ込んで臭みを抜くなんてのもあるみたいだぞ……さて、あんたらこれからどうする」

 女桃太郎の問いに、最初に尻目が答える。
「あたしは、鬼ヶ島にいる女鬼の知人のところに行って、輝くキ○タマ情報を集める」

「鬼ヶ島の妖女・女鬼ならオレも知り合いだから一緒に行こう」

 料理店では食事をしなかった美久が、空中に少し浮かびながら言った。

「あたしは浜辺にいるかも知れない、童女の亀女を探してみる……ちょっと気になるコトがあるから、裸族人類だから護衛は必要ないです……大丈夫、いざとなったら父方裸族人類から受け継いだ能力で、口から熱線吐くから」

 そう言って、背中を発光させた美久の口から青白い熱線が怪獣のように噴射された。

 裸猫が尾骨から生えているネコの尻尾を振りながら言った。
「じゃあ響子の護衛は、あたしがやるにゃ……滞在するにゃら、シンデレラ城に居城している『裸の女王さま』にも挨拶しておいた方が良いにゃん……お城に滞在させてもらうにゃん」

 と、いうワケで響子、尻目、美久の三人は別行動をすることになり、響子はシンデレラ城に向かった。


 城では玉座に座った、裸の女王が響子を迎えてくれた。

「ようこそ、童話の町へ……歓迎します」

 陰毛を露出させている、羞恥心が無い女王が響子に訊ねる。

「ところで着衣人類の貴女には、わたくしの姿はどのように見えていますか?」

 響子は女王の肉欲的な肉体を凝視しながら、問いかけに答える。

裸です、女王さまはどう見ても裸です

 響子の返答に裸の女王は微笑む。
「あなたはとても正直な着衣人類です……ご褒美にこの銀のバイブと金のバイブをあげましょう寝床で楽しみなさい。着衣人類の中には『女王さまは、とても素敵なドレスを着ていらっしゃる』と、嘘をつく者もいます……そういう嘘つきの着衣人類は、男だったらそこにいる『長靴をはいた裸猫』に命じてチ○ポを斬らせる刑。女だったら『女桃太郎』に胸を吸わせて乳房を萎ませる刑です」

 響子は渡された金と銀のバイブを手に「はぁ!? ありがとうございます」と、少し困惑する。

「黄金のキ○タマが見つかるまで、好きなだけ城に滞在なさい……わたくしがコレクションしている、高級バイブも貸してあげますから。夜になっても何も寂しくないわ〜っ」

 裸の女王は【バイブコレクター】だった。

 女王への挨拶も終わり、城内の石畳の通路を並んで歩いていた裸猫が響子に言った。

「黄金色に輝くキ○タマの情報を集めるにゃら、この城に居る『裸シンデレラ』に会うといいにゃん……彼女なら知っているかもしれないにゃん」

「どこに行けば会えるの?」

「この時間はいつも、城のどこかを掃除しているにゃん……がんばって探すにゃん」

「一緒に探してはくれないの?」

「ニャンコは、お昼寝の時間にゃ……何かあったら、すぐ駆けつけるにゃん」

 そう言うと、裸猫はピョンと塀の上に飛び乗って、どこかへ行ってしまった。

「護衛役なのに……でも、それだけ城内は安全ってコトかも」

 とりあえず響子は、裸シンデレラを探すコトにした。



[前戯へ][後戯へ]

17/49ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!