人間牧場A

 シャム猫講師が言った。
「突然ですが……みなさんと一緒に勉強してきた裸族人類のお二人は今日でお別れになります……また、別の国や場所に黄金のキ○タマを求めて旅立つそうです。蘭花さん、みなさんに、ご挨拶を」
「はい、先生」

 蘭花が背中から白い翼を突出させて頭を下げる。
「今日まで共に学び、クラスの一員として接していただき。ありがとうございました……動物のみなさんに見られながらの、教室での銀牙との全裸公開セックスは一生忘れられない、良い思い出となりました……ごきげんよう」

 蘭花が別れの挨拶をしていると、人舎の外を『ひょっとこ』のお面をつけたハムスターの、ひょっとこハム吉が。

「大変なのだ! 狼が出たのだ! 狼が出たのだ! 本当なのだ!」と、言いながら走っていくのが見えた。

 人舎の掃除をしている牛の牧夫が「またか、嘘つきハムスター」と、呟く声が聞こえた。

 蘭花がシャム猫に質問する。
「先生、今のお面を付けたハムスターは? 狼が出たとか騒いでいましたけれど?」

「ここ数日間、牧場に狼が出没したと虚言しているイタズラ好きなハムスターです……最初のころは、みんな本気にして驚いていましたが嘘が続いたので今では誰も相手をしなくなりました……そう言えば、蘭花さんのお仲間の着衣人類の方は人間園から、この牧場に移動して放牧体験をしているはずですが……会ってみますか」

「はい、ぜひ……響子が家畜化している姿を見てみたいです」

 蘭花と銀牙とシャム猫講師は、家畜人間が放牧されている、放牧地へと向かった。

 人舎近くの放牧地には、裸の人間たちが足を伸ばした立ち四つ這いの格好で、人間用に改良された牧草を食べていた。

「のもぅぅぅ」と、鳴く家畜人間たち。男も女も自分たちが人間であるコトを薬物で忘れさせられ、開放感から、のびのびしている。

 のどかな風景の中で、裸で放牧地に放たれた響子が目にとまる……四つ這いになった響子の背後には、黒い生き物が後背体位の姿勢で響子に被さるように腰を動かしていた……裸狼のバトラッシュだった。

 響子は牧場で狼に……犯されていた。

 シャム猫講師が、響子を【人姦】しているバトラッシュを見て悲鳴を発する。

「な、なんという汚らわしいコトを!! 動物が人間と交わるなんて、許されないタブー行為です!!」

 蘭花が響子に近づいて訊ねる。
「何しているの?」

「あひッ、あッ蘭花さん、お久しぶりです……知らない狼さんから犯されています……あぁんあぁん」

 人間とセックスをしながら、バトラッシュが言った。

「おうっ、おうっ……あんたたちが裸族人類か……悪いが見ての通り、連れの着衣人類を【人姦】させてもらっているぜ……うッ! この人間、狼のチ○ポを締めつけてきやがった……飼い慣らされていない人間最高! あおぉぉぉん!」

 バトラッシュが遠吠えをしながら、響子を犯しているとチョコチョコと、ひょっとこハム吉がやって来た。

「親分、ズルいのだ、ボクも人間のメスとエッチしたいのだ」

「おうっ、そこいら辺にいるメスと好きにやりな……あおぉぉぉん」

「そうするのだ」


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あきゅろす。
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