動物半島@〔人間は【家畜以下】動物の国〕

 タコ型宇宙船の実験室で軍医タコは、この前の『大江戸砂漠』で、獲得した黄金のキ○タマが入った小瓶を眺めた。

「綺麗なモノですね……願いが叶うキ○タマは、さて蘭花……調子はどうですか?」

 白い翼を背中から突出させた、天使のような姿をした銀牙に正常位で犯されながら〔裸族人類の犯すは“セックス”をするのと同じ意味〕蘭花が答えた。

「はぁはぁはぁ……はい、タコ神二号さま……体の調子は、すごくいいです……あぁぁぁッ」

 チ○ポでマ○コを突かれて揺れる蘭花の肢体……銀牙は膝立ちして蘭花の片足を持ち上げると【つばめ返し】の体位に蘭花を変えて突き続けた……ずぢゅ、じゅぷっ、ぬちゅ。

「あッ、はふぅぅ……破れた処女膜でも感じちゃうぅぅ……イクッ、イグッイグッ……あぁぁぁぁッ」

 白い羽毛が舞う中、蘭花はいつものように白い精液を、尿道口からピュッピュッと迸りながら……イッた。

 蘭花が絶頂した数秒後に、銀牙の方も男の乳首から乳を出しながら「うッ!」と、射精してオーガズムに到達する。

 蘭花の頭をポンポンした後に、挿入したまま銀牙を抱き締めて耳元で囁く。

「わりぃ、またタイミングが合わなかった」

「気にするコトないよ……いつか一緒に絶頂できるから」

 銀牙が辛そうな表情をしていると、軍医タコはいつも購読している地球新聞の小さな記事を触手の先端で示しながら言った。

「次のキ○タマ情報は『動物半島』です……お行きなさい」

「はい、タコ神二号さま」

 蘭花と銀牙……それと源サンのリヤカーに乗った響子は『動物半島』の上空へとやって来た。

 リヤカーを引く、源サンが言った。
《見えたぜ、あれが『動物半島』だ……でっけぇ、キリンの首の形をしてやがる》

 蘭花たちは半島先端の頭角岬に着陸する、響子を降ろしてから源サンが言った。

《それじゃあ、気をつけて行ってきな……なんでも、この半島では動物の方が人間よりも優位な立場らしいからな》

 それだけ言うと、源サンは金斗雲にリヤカーごと乗って去って行った。

 銀牙が、蘭花に聞く。
「最初にどこへ行く?」

「ここから一番近い『動物の町』へ行って光る玉の情報を集めよう」

 蘭花たちは歩きはじめた、途中草原のような場所で衣服を着た二頭の馬が寄り添って立っている場面に遭遇した。

 響子が馬に近づいて言った。
「変な馬、人間みたいに服着ている……スカート穿いている方はメスかな」

 響子が馬の鼻面を撫でようと手を伸ばした途端、洋服を着た牝馬が人の言葉で悲鳴を発した。

「きゃあぁぁ!? 人間が!?」

 怯える牝馬を守るように鼻息を荒くした、雄馬が前足を高々と上げて響子を威嚇した。

「オレの彼女に触るな!! 人間の分際で!!」

 響子が言葉を喋る馬にキョトンとする。
「馬が喋った?」

 草原にサイレンが鳴り響き、疾走してきた数台のパトカーが、蘭花たちを取り囲む。

 パトカーの中から、警察官の制服を着た犬たちが出てきて、パトカーの陰から一斉に銃口を蘭花たちに向けた。

 犬の警官が蘭花に向かって、拡声器で怒鳴る。

「動くな!! 不審な人間!! 一歩でも動いたら撃つ、おとなしく投降しろ!!」

 蘭花たちが呆然としている間に、猫の婦人警官が馬のカップルを誘導してパトカーの輪の外に連れ出す。

 銀牙が蘭花に訊ねる。
「どうする?」

「どうするって言われても……とりあえず、翼でも出してみようか。人よりも鳥っぽく見えるから、少しは信用してくれるかも」

「鳥というよりも、天使だけれどな……響子が一緒だから発砲されたら困るからな、オレ一人だったらチ○ポで弾丸を弾き返せるけれどな

「あたしも響子が一緒でなかったら。乳首とかクリトリスで、弾丸を受け止められるけれど

 拡声器を持った犬の警察官が、小声で相談している蘭花と銀牙に、イラついた口調で再度忠告する。

「ムダな抵抗はやめて投降しろ、おまえたちは完全に包囲されている!!」

 全裸の蘭花と銀牙が、背中から白い翼を突出させた。



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あきゅろす。
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