新裸族人類……『蘭花』誕生E〔全裸で外出〕蘭花の初体験の相手は、まさかの!?
その時、蘭花と軍医タコの足元から「ぐもぅぅぅ……ぅごぼっごぼっ」と、いう奇妙な呻き声が聞こえてきた。
見ると流しっぱなしで溜まっていたシャワーの湯水で、排水口に挟まった隊長タコが溺れていた。
「隊長のコトを、すっかり忘れていました」
排水口から救出された隊長タコは、グッタリとした様子でタイルの上に伸びる。
蘭花が心配そうに軍医タコに訊ねる。「大丈夫なんですか? えーと、排水口のタコ神さまは?」
「気にしないでください、天日に干されて『乾燥タコ』にされても水さえかければ、元にもどるようなタコですから……一応これで裸族人類に関する説明は終わりです、細かいコトはこの本の中に……」
軍医タコは小冊誌を取り出して、蘭花に渡した。
「『現在公開可能な裸族人類情報』を読んでください……それでは、行きましょうか」
「行くってどこに?」
「外に決まっているでしょう……裸族人類のオスを探しに行くんですよ、蘭花の“つがい”になる男を見つけて繁殖するんです……ついでに、さまざまなエッチも体験しちゃいましょう。裸族同士は引き寄せ合いますから、これからいろいろな冒険が蘭花には待っているコトでしょう」
蘭花が首をブンブンと横に振る。
「そんなムリです! 裸で外に出たら警察に捕まっちゃいます!」
「裸族人類“五つの誓い”を確認しなさい……ひとうっつ!」
「『この世のすべてを、風呂場だと思え』……でも、やっぱり着衣人類が、まだ大半を占めている世界で裸で外出はマズイんじゃ……あたしは裸でも平気ですけれど」
触手腕を組んで思案する、軍医タコ。
「う〜ん、まだ現時点では裸外出は難しいですか。しかたがない、あの手を使いますか」
軍医タコは、タイル床に倒れている隊長タコの触手束の隙間に、自分の触手を差し込むと、隊長タコの体内を何かを探しているように探りはじめた。
軍医タコに体内を探られるたびに、隊長タコの口から「ぐッ、ぐッ」と、奇妙な呻き声が聞こえ。体がビクッビクッと痙攣する。
隊長の体内を探りながら、軍医タコが言った。
「これですか? 隊長に預けておいた器機は……えいっ!」
「おごぁぁ!?」
軍医タコが触手を引き抜くと、何やら得体の知れない宇宙人の臓器が隊長タコの体内から出てきた。
軍医タコは取り出した臓器を、気まずそうな顔で眺めてから。
「………まちがえました、今のは見なかったコトに」と、小声で呟き臓器を隊長タコの体内にもどしてから。
今度はパラボラアンテナが付いた、三脚スタンドのような器機を取り出した。
触手の先端をドラ○もんの手のように丸く膨らませて、軍医タコが言った。
「パラパラッパラ〜っ、秘密道具『裸で外を歩いても、平気な電波発生装置』〜っ」
安易なネーミングの秘密道具だった。軍医タコはタイル床に三脚パラボラアンテナを置くと、スイッチを押した。
奇妙な電子音が、パラボラアンテナから聞こえると。軍医タコはスイッチを切って言った。
「これで着衣人類が裸の蘭花を見ても、疑問視はしないでしょう……たぶん。さあ、裸のまま外へ出ましょう『究極の露出プレイ』だと思えば平気です」
蘭花のマ○コが、興奮してクチュと濡れる。
「はい、神さま……思いっきり裸を晒します」
「今一度、裸族人類の存在理由を確認しなさい……蘭花が生まれてきた理由はなんですか?」
「あたしは……裸族人類の蘭花が、生まれてきた理由は」
少し考えてから、蘭花は胸を張って言った。
「裸族人類の“つがい”を、パートナーを見つけるため……そのパートナーとセックスをするために、この世に生を受けました」
蘭花の思考は完全に、裸族人類思考に書き換えられていた。
蘭花は裸のまま、軍医タコと一緒に家を出た。
初めての全裸外出に蘭花は、少し複雑な気持ちだ。
並んで触手歩きをしている軍医タコが、蘭花に訊ねる。
「どんな気分ですか? 生まれて初めての全裸での外出は?」
「なんとも言えない変な感覚です……あたし、裸族人類ですから裸が普通なんですよね?」
「もちろんです『裸で歩いても平気な電波発生装置』の効果を信じなさい……誰も蘭花が露出していても変には思いません……たぶん」
「そうだと……いいんですけれど」
蘭花はチラッと公園で遊ぶ子供たちを見た、子供たちは蘭花の方を指差しては「あの、お姉ちゃん裸だ!? 変態だ!」と、口々に騒いでいるのが見えた。
軍医タコが言った。
「まぁ、電波の効果にも個人差はありますからね……気にしないでください」
「はぁ!? ところで神さまは表を歩いていても大丈夫なんですか? オレンジ色のタコが歩いていても?」
「わたしは体の周囲に不可視光波……つまり、見えなくなる光りで包んでいますからね。着衣人類には見えないんですよ」
やがて、向こうから犬のリールを引いて散歩させながら、歩いてくる老人の姿が見えた。
犬はオスで発情している様子だった。近くまで来た時、軍医タコが言った。
「ちょうどいい、発情している犬の相手をして処女を捧げなさい……裸族人類なったからには蘭花もこれからは、いっぱい淫らな行為をしなければなりませんからね……エッチの予行練習です」
蘭花が「ええっ!?」と、素頓狂な声をあげる。
「い、犬とヤルんですか!? あたし人間ですよ、しかも初めてが獣姦だなんて」
「大丈夫です、裸族人類はどんな生物ともセックスが可能です…………犬の仔を望まなければ孕みませんから、動物の細菌やウィルス感染も裸族人類には無縁です」
「でも、初めての相手が犬って言うのは……抵抗を感じます」
「裸族人類五つの誓い、ふたぁ〜っ」
蘭花がその場にひざまづく。
「裸族人類は〔セックス〕を求められたら拒否してはならぬ」
「続いて、みつぅ〜」
「裸族人類はそれぞれの、自分を創ってくれた創造主を崇めよ」
「よつぅ〜」
「我が体、我がモノと思わず……裸族人類は常に快楽を求め、快感を探求せよ……遠足は家に帰るまでが遠足です」
「よく言えました……さぁ、セックス……この場合は犬ですから交尾ですか。準備をしなさい」
「はい、タコ神さま」
蘭花は歩道で四つ這いになると、オス犬にヒップを向けると左右に尻を振りながら言った。
「お犬様、あたしと交尾してください……キャイィ──ン」
リールに繋がれたオス犬は近づいて、蘭花の陰部の匂いを嗅ぐ……今日の蘭花の濡れた性器からは、オス犬が喜びそうなフェロモン臭が発散されている。
《クォ──ン》
興奮した犬はそのまま、蘭花の上にマウントすると……容赦なく犬のチ○ポを、蘭花のマ○コに突っ込んで腰を振りはじめた。
「あッ、あッ、犬のチ○ポが!? あたしの中に……あッ、あッ、あッ」
路上で行われる犬と人間の交尾だった。
ズヂャズヂャと、犬の生ペニスが蘭花のマ○コに抜き挿しされているのを、犬の飼い主の老人はぼんやりと眺める。
老人には蘭花が、発情したメス犬に見えていた。
サカリがついたオス犬は、一声《わぁおぉ──ん》と、鳴くと自分のモノを後背位で受け入れた。人間の体内に犬の精液を注ぎ込んだ……ドクッドクッドクッ
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