憑依〔巨乳の女、冴絵に、のり移る〕@


 その男は、トイレで死んでいた……原因はオナニーの刺激が強すぎて、昇天するのと同時に幽体まで一緒に抜けてしまい、自分の肉体にもどれなくなってしまい……死んだ。

 男の幽体は、トイレの個室の天井近く浮かび。洋式便座に下半身を露出したまま、惚けたニヤケ顔で亡くなっている、自分の姿を見下ろしていた。

(アホ面して死んでやがるな)

 射精した白い体液は床に飛び散ったまま、ぺニスの先端からは尿管に残留していた精液が糸を引いて出ている。

(なんて情けない、死に方なんだ)

 何度も自分の体に、もどろうと試みたがダメだった。

(こんな恥ずかしい姿で、発見されるコトになるのか……まっ、オレの遺体がどうなろうと知っちゃこっちゃないけれど)

 アパートで1人暮らし……おまけに、身内も無く、安否を心配して訪ねてくれる者もいない。

(そのうえ、トイレには内側から鍵を掛けちまったから……発見されるのは、数週間くらい先になるな……魂が抜けた体に未練はない)

 そう言うと男は、壁を抜けて外へと出て行った。

 フワフワと、夜の町を浮かびながら、男がやって来たのは……以前から目をつけていた、三軒ほど離れたアパートの天然な巨乳女性。

 冴絵の部屋だった。窓をすり抜けて中に入ると、冴絵はベットで熟睡中だった。

(よく寝てるな……へへへっ)

 男は女の胸を揉もうとしたが男の手は女の体をすり抜けてしまい、どうしても触るコトはできない。

 寝具の上から女の股間にあるヴァギナも、乳房と同じように触れなかった。

 少し考えてから男は、巨乳女の冴絵の体の中に試しに入ってみるコトにした。

(自分の体にもどれないんだ……他人の体に憑依できるかダメ元で試してみるのもいいな……できなかったら、潔く成仏しよう)

 男は眠っている、冴絵の爪先に自分の爪先を合わせて横たわる。

 まるで靴でも履くように、女の足先は幽体と馴染む。

(おっ、なんか憑依できそうだな?)

 下半身まで入れると、股間がジワッと濡れている感覚と子宮がキュッと腹の中で下降したような気がした。

(この女、どんな淫夢を見ているんだ……だから、今の下心だらけのオレと波長が合って、憑依できるのか……こりゃいい)

 男は、そのまま上体を倒して、冴絵の肉体に幽体を重ねる。

 冴絵の体が、異質な幽体の侵入に反応してビクッビクッと跳ねた。

 やがて、完全に冴絵の肉体が幽体と融合すると、男は冴絵の体で目を開けて、指先を眺める。

「憑依成功……もう、この女の体はオレの体だ」

 ベットから起き上がった男は、浴室に行くと衣服を脱いで全裸になり、鏡に女体を映してみる。

「おっ、すげぇ……裸の女だ、へへへっ。でかい天然胸だな」

 男は冴絵の……今は自分の体となっている胸をグリグリと、押し潰すように揉み回したり……乳首を引っ張って、いたずらする。

「こりゃあいい……自分の体だから、どう扱って誰からも文句は言われねぇ」

 男は冴絵の股間に手を伸ばす。

「ここの具合はどうかな? 自分の体だから確かめておかないとな……へへへっ」

 男は好き放題に女性性器を弄ぶ、指で柔らかい溝をなぞってみたり……ヒダを軽く引っ張ってみたり……穴に指を入れて、掻き回したり、抜き挿ししてみたり……あげくの果てには、アナルと膣穴の二つ穴に同時に指を入れて楽しむ。

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あきゅろす。
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