だからぁ、催眠モノの方が書きやすいんだよ@

 その日の屋敷の午後も、普段と変わらない優雅な午後の時間が続いていた。
 屋敷の一人娘……蓮華は、いつものように自分の部屋で若い執事の久遠が用意したクッキーと紅茶を味わっていた。
 久遠が蓮華に訊ねる。
「お嬢さま、紅茶のおかわりはいかがですか?」
 蓮華が答える。
「いただくわ、ションベンが近くなって困るけれど」
 久遠は蓮華の返答に一瞬固まったが、いつも通りにティーカップに紅茶を注ぐ。
 注がれた赤いローズティーを飲みながら、蓮華が久遠に質問する。
「久遠、どうして学校の男子生徒は、わたくしの胸や尻を見るとチ◯ポを勃起させますの? なぜ、わたくしのマ◯コは勃起したチ◯ポを見ると濡れてきますの?
 卑猥な質問に凝視する久遠……令嬢の口から発せられた言葉とは、思えない淫猥な性器俗称だった。

 久遠は質問に答える。
「それは、お嬢さまが魅力的で。お嬢さまの体が思春期を迎えているからですよ……思春期男女の普通の反応です」
「そうでしたの……殿方を見てマ◯コから、大量の汁が染み出てきて下着にシミが浮かんでしまうのは正常な反応なのですね」
「変な色のオリモノとか異臭が無ければ、病気ではありません」
 ここで久遠は、反対に質問してみた。
「ところで、蓮華お嬢さまは学校指定の制服を着用して登校していますか?」
「もちろんですわ……ヒップの辺りが丸くクリ貫かれたスカート、二つの乳房が露出するように穴が開けられた上着のブラウス……ショーツも学校指定の赤か黒で、お尻の谷間に喰い込むYバックの下着ですわ……そのせいで、殿方の視線はわたくしの胸とケツに釘づけですわ」
「それは結構です」 蓮華に背を向けて食器を片付けている久遠はニヤッと、唇の端を歪めて笑っていた。
(順調だ……蓮華お嬢さまは、自分でも気づかないうちに、淫乱な変態令嬢に近づいている)
 数ヵ月前から、蓮華は執事から本人が気づかない間に『催眠調教』を施されていた。
 最初は不眠を久遠に訴え、久遠から安眠CDを渡されたのがキッカケだった。
 執事から渡されたCDを聞きながら寝入った翌朝、蓮華は晴れ晴れとした顔で執事の久遠に。
「久しぶりに、グッスリ眠れましたわ……快適に目覚めましたわ、あのCDの続編があったら聞いてみたいですわ」と、喜んでいた。
 蓮華は知らなかったが、渡されて聞かされていたCDは音楽に隠された。
 久遠の声で『催眠導入』と『催眠学習』が催眠サブリミナルされたCDだった。
 蓮華は、潜在意識に卑猥な性器俗称を刷り込まれ、淫らな行為を通常行為と同じ認識で行うように、執事から意識改造されていた。

 紅茶の最後の一滴を飲み干した蓮華が、久遠に言った。
「あの乳房が露出した制服を着用するためには、乳首にピアスをしてマ◯コのラビア〔陰唇〕にもピアスをしなければならないですわね……学生手帳の規定に書いてありましたわ」
 もちろん、学生手帳にはそんな規定は無く。催眠で蓮華が書いてあると思い込まされているだけだ。
 笑いをこらえながら、久遠が進言する。
「それでしたら、マグネット式のピアスを特注しましょう……マグネットなら肉体に穴を開け手間や痛みもありませんから」
「あら、そうなの……それなら、特別注文をお願いするわ。楽しみですわね、どんなピアスでマ◯コが飾られるのか

 蓮華は唇を妖艶にナメ回しながら、淫らな笑みを浮かべた。


[前へ][次へ]

2/4ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!