催眠メイド@

「サイミン……ですか? あたしに催眠学習を?」

 新人メイドの冴絵は、館の主人の言葉に首を傾げた。
 館の主人が言った。
「そうだ、これは当家に従事するメイドの通過儀式のようなモノだ……当家のしきたりや、メイドの仕事内容をより理解して従事するために行う……処術は当家専属の信頼できる催眠術師にしてもらう……睡眠学習の延長線だと思えばいい、何も心配はいらない……主人のわたしを信じて術を受けるのだ」

「はぁ……旦那さまがそうおっしゃるのでしたら」

 冴絵は館の主人の言葉に従って『催眠学習』を受けるコトにした。


 翌日……冴絵は館内に用意された部屋で『催眠科学者』と名乗る人物から、奇妙な装置を頭に装着されていた。

 メイド服姿で椅子に座った冴絵の頭には、サンバイザーと一体化したヘルメット型の器具が被せられ……無数のコードをヘルメットに接続する作業が、白衣を着た催眠科学者の手で行われていた。

 不安そうな顔で作業を見つめている冴絵に、催眠科学者の男が言った。

「わたしは、科学の力で人間の脳波を操作して、催眠導入を行う方法を研究していてね……世間の者は、わたしの研究を胡散臭いモノと決めつけて見向きもされなかった……唯一、この館の主人だけが、わたしの研究に興味を示して研究費援助を申し出てくれた……この館の主人には感謝しているよ」

 すべてのコードを接続し終わった催眠科学者は、ヘルメットのサンバイザーを下げて冴絵の視界を遮って言った。

「では、これから君の脳波を『催眠領域』に導入するからね……リラックスしていればいい」

「はい……よろしくお願いします」

 機械のスイッチが入れられ、定期的なパルス音の中……強制的に睡眠させられた冴絵の、半開きになった唇の端から唾液が糸を引く。

「脳波のレム睡眠状態を確認……これより、パルスで性欲中枢を刺激して淫夢を見せ、そこから催眠状態に誘導していく」

 椅子に座った冴絵の体が、疼いているように動きはじめ、冴絵は衣服の上から胸を揉み、股間に手を当てて性器部分を自己愛撫した。

「あぁあぁ……はぁはぁはぁ」

 催眠科学者が言った。
「よし、いいぞ……その調子だ、今度はセックスをしている夢を見せてみようか……処女に疑似セックス体験の淫夢か、ふふふ」

 実は冴絵がされているのは『催眠学習』ではなく『催眠調教』だった……館の主は、冴絵を『奴隷メイド』に変えるコトを望み、催眠科学者に冴絵の調教を依頼していた。

 冴絵は座ったまま、腰を前後に動かしはじめ。冴絵の呼吸が乱れる。

「はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ、はぁはぁ……はぁはぁはぁ」

 男性経験ゼロの冴絵は、夢の中でセックスをしていた。脳波が徐々に催眠領域に移行していく。

「このまま、昼夜を問わずに淫夢を見せながら、催眠で意識を変えていく……従順な絶対服従の意識を植え付けていく、完全な奴隷メイドに変えてやるからな」


 まさか自分が催眠調教をされて、奴隷メイドに変えられているとは知らない冴絵は激しく腰を振る。

 マ◯コの穴が、まるでぺニスでも挿入されているように、ポッカリと開き……染み出てくる愛液が、下着に淫らな染みを浮かび上がらせる。

 冴絵の肉体は催眠の暗示に反応して、実際にセックスをしているようにマ◯コ穴を無意識に広げていた。

「ふふっ……このまま、絶頂させてもいいんだが。今日は寸止めにして欲求不満にさせてやる……催眠の力を使えば冴絵の肉体を絶頂させっぱなしにさせるコトも、絶頂直前の状態を継続させるコトも、何回も絶頂させるコトも可能だ

 催眠科学者が催眠装置のダイヤルを回すと、冴絵は腰の動きを止めてグッタリとした、乱れた呼吸を整える冴絵。

「はふ──っ、はふ──っ」

 サンバイザーの下から頬を伝わり、快楽の涙が流れた。


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あきゅろす。
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