男に寄生@


 その生物が、どこから来たのかはわからない……ゼリーのような、触手のような生物だった。

 その生物は、別の生物に寄生して……性欲を操り、寄生した生物を繁殖させることができた。

 そして、寄生生物はターゲットの寄生に適した人間を発見した。

 公園のベンチに座っていた、真央の背中に樹の上から、垂れ落ちてきた寄生生物が付着する。

 背中に寄生生物を付着させたまま、真央は帰宅した。

 何も知らずに真央が入浴していると、浴槽に忍び入ってきた寄生生物は、真央のぺニスに絡みいて……尿道から真央の体内へと侵入した。


 寄生生物に脊髄から脳を侵食されてしまった真央は、湯船から水滴を滴らせて立ち上がった。

 性欲中枢を刺激され、ブツブツと呟く冴絵。

「はい……これから繁殖を開始します……メスと交わります」

 脳を操られた真央は行動を開始した。

 最初に真央向かったのは、妹の部屋だった。

 部屋のドアを開けると、妹が悲鳴をあげる。

「きゃぁぁぁ、お兄ちゃん!? なんで裸で部屋に入ってくるの!?! 出て行って!!!」

 真央は興奮した口調と息づかいで、ぺニスをしごきながら言った……この寄生生物に人間は寄生されると「セックスをしないと、死んでしまう」と、いう妄想にとり憑かれる。

「このメスとセックスする……はぁはぁはぁ」

「なにバカなコト言ってんの!! あたしたち実の兄妹だよ……あっ」

 真央がしごいている、ぺニスの先端から染み出てきた。緑色の体液の臭いを嗅いだ妹の目がトロ〜ンと虚ろな目に変わる。

 妹は淫らな笑みを浮かべながら、ベットの上で脱衣して全裸になると、兄に向かって股を開いた。

「うん、いいよ……お兄ちゃん、セックスしよう……はぁはぁはぁ」

 寄生生物が人間の体組織を変貌させて作り出す、緑色の体液には特殊なフェロモンが含まれていて……人間の理性や倫理観を欠落させ、性欲を増大させる効果があった。

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