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優しくしてくれたり、






名前視点





「あ、名前ちゃん!今日、遅かったけどどうしたの?」



自分の席に座りボーッと空を眺めていると、鈴を転がしたような綺麗な声が耳に流れた


『綾っ!』


視線を声がした方に向ける



綿あめみたいなふわふわした白い髪に白銀色の綺麗な瞳をし顔は整っていて、まさにTHE美少女



うん、今日も綾は可愛い
さすが帝光学園の女神



『いやさ、友達と喋ってたらHR開始五分前きっててさ〜』

「もう!心配したんだからねぇ!」



プクッと頬をふくらませ腕を組む綾は最高に可愛らしい



『あはは、ごめんね!』



「しょうがないなぁ」



綾はニッコリと花が咲きほころぶような笑顔を向ける



可 愛 い !!



クラスの男子ほぼ全員が綾の笑顔を見て顔を赤くしている。
その気持ちはわからなくもない



まぁ、当然だよね!
だって綾の笑顔超絶可愛いもん!!



「今頃だけど、おはよぉ!名前ちゃん!」


『おはよ!』



綾は私に笑顔を向けて挨拶をする
私も綾に笑顔で挨拶をした



「緑間君もおはよぉ!」


「…あぁ」



綾は頬を少し赤く染め、1オクターブ声を高くして私の席の隣に座っている緑間君に笑顔を向けた
緑間君は読んでいた本から視線を外し、チラリと五秒程度綾をジッと見ると再び視線を本に移した



どうしたんだろ?



キョトリと読書にふける緑間を私は見ていた







緑間視点





名前と喋っている白姫綾が本を読んでいる時に視界に入る



白姫綾のことを帝光学園の男子に聞けば誰でも声を揃えていうだろう



帝光学園の女神と



正直オレは白姫綾が嫌いだ
雰囲気も声も全てが嫌悪感を抱く



今朝の挨拶をされた時に聞いたあの猫なで声は気分が悪くなったのだよ



気持ち悪くて冷や汗がすごい流れたのを覚えている



容姿は作り物のように整いすぎていて逆に気味が悪くて、話かけられるごとに鳥肌がたつ



それに見ていると、名前と友達というくせに名前が高尾と話している時、名前をもの凄い表情で睨んでいた



あれは黄瀬のファンでよく見かける質の悪いミーハーと同じなのだよ



正直、オレはあいつと関わりたくないが名前が楽しそうだからいいか



オレはモヤモヤした違和感を気のせいだと思いその違和感を無視した





それを見逃した事を後悔するのが2ヶ月後のことだった







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