こんな私に、 ※キューベーの台詞は<>で表示します また、キューベーはキセキーズを名前で呼びます 赤司達と名前が出会って約一ヶ月が経った 時は遡り此処は帝光学園 頭がいい人や優れた才能を持つ者、またはお金持ちしか入れない超名門校 帝光学園に入れた者は将来が絶対に安心されると言われている ……本当かどうかは解らないが そんな帝光学園に通っているオレンジ色の髪をした美少女と偶然登校中に会った緑色の綺麗な髪に整った顔をした男が歩いていた 『ふふっ』 名前は思わず笑う 名前の隣で歩いていた緑間が顔をしかめる 「どうしたのだよ」 『いやー、みんなと最初会った日を思い出してさ!懐かしいねん!確か、今からちょうど一ヶ月前の話だったよね?』 「あぁ、あの時は酷い目にあったのだよ。お前と会って次の日、部活の練習が三倍になって死ぬかと思ったのだよ!オレは、絶対にお前がした事を忘れないのだよ!!」 『まぁまぁ、そんな過去の事をぐちぐちいってても仕方ないって!今を見ろよ!!』 「他人事だと思って…!!!」 実際他人事だしね!と名前は緑間に笑った 緑間は名前の発言にムカつき今日のラッキーアイテムであろう辞書の角で名前の頭を殴った いったーい!と悲鳴を上げ名前は頭を押さえてしゃがみこみ、淡いオレンジ色をした大きな瞳に涙を若干溜めながら緑間を恨みがましく見る。 緑間は思わず顔を赤くする 名前は何故かしゃがんでいて必然的に上目遣いになり、加えて痛みのせいで涙を溜めていて涙目になっている 仮にも名前は顔が整っている だから、ぶっちゃけかなり可愛い 緑間は名前に思いを寄せている事もあって更に可愛く見えるのだ 恐ろしい、これが惚れた弱味てやつか…!! 「名前っちぃぃいいい!!!!おはよッス!!」 だがしかし、緑間の邪魔をするように駄犬黄瀬が登場 向日葵みたいな笑顔を名前に向け、しゃがみこんでいる名前をさりげなく立たせる。 行動は紳士だが普段の黄瀬を知っているせいか違和感をかんじる 『おはよ、黄瀬!相変わらず元気だね』 「えへへ」 名前は黄瀬の指通しがいい柔らかい黄色の髪を撫でる 黄瀬はもっと撫でてとでもいうように頭をぐりぐりと名前の手に寄せる 「くっ…!黄瀬の分際で許さないのだよ」 「あぁ、そうだな。これは見逃せない行為だ。黄瀬は今日の練習五倍決定だな」 「(黄瀬、御愁傷様なのだよ)…ん?って、赤司?!いつの間に来たのだよ!!?」 「やぁ」 緑間が慌てて声がした方向に顔を向けると、赤い髪に赤と琥珀色の綺麗な瞳をしたオッドアイに顔は整っているが、表情は般若も逃げていきそうな程恐い顔をした赤司が黄瀬をジッと見ていた 「(黄瀬に死亡フラグがたったのだよ)」 死亡フラグがたった事も知らずに、相変わらず黄瀬は名前に頭を撫でてもらっている なんて羨ましい奴だ 「おはよう、名前………と駄犬」 赤司は緑間を置いて名前と黄瀬の方に向かい、名前のオレンジ色の綺麗な髪をさらりと撫で名前と一応黄瀬に挨拶をする 『おはよー!』 「おはよッス!てか、オレの扱い酷くないスか?!」 「名前、ゴミついてるぞ」 「無視ッスか?!(ガーン)」 『ありがとう、赤司様〜』 「まさかの名前っちも?!」 赤司と名前に無視された黄瀬は、うわーん!と黄瀬は泣き真似をし緑間に抱きつくという名のタックルをかます その時、黄瀬の肘が緑間の鳩尾に入り気を失いそうになったが、黄瀬ごときに気絶するのもなんか負けた気がするので緑間は堪え、仕返しにグーパンで黄瀬の鳩尾を思いっきり殴った 「ぐふっ!?」 緑間に鳩尾を思いっきり殴られた黄瀬は気絶 黄瀬終了のお知らせ 気絶した黄瀬をペイッとまるでゴミを払うかのような感じで黄瀬を道端に捨てる 哀れ、黄瀬 「名前さん、赤司君、緑間君おはようございます」 『おっはよー!』 「おはよう」 「おはようなのだよ」 黒子が三人の後ろから声を掛け、名前達の元まで駆け足で走った その時、黒子は道端で倒れているモデルを日頃の恨みとばかりに思いっきり踏んだ 名前達は後ろに身体を向け黒子に挨拶をする 『なんか、キセキとのエンカウント率がすごいんだけど…なんだか、青峰君や紫原にも会いそうな気が』 「「呼んだか?/呼んだ〜?」」 名前がボソッと呟くと突然背後から青峰と紫原の声が聞こえた それに、ビクッ!!と肩を震わせ声が聞こえた方に向く 『あ、あおあおあああああ青峰君、紫原、おはよ!驚かさないでよー!』 「あらら〜吃驚させちゃった?ごめんねー?」 「おう、おはよ!」 紫原は手に持っているポテチの袋を開け、ポテチを一つつまんで食べる 青峰は名前の肩を組む。名前は青峰の体重に耐えきれなくよろけそうになるが、青峰がそれを支える 「大丈夫k「「「「死ね、青峰」」」」ぐふっ!!」 『あはははははっ!!!(爆笑)』 キセキーズ(青峰、黄瀬除く)は青峰が美味しい状況にキセキーズはイラッとし各々が青峰の急所に蹴りやらパンチを決める 名前はその状況に何故か爆笑している <急がなくていいのかい?HRあと五分で始まるよ> 名前の足元に居たキューベーがヒョイッと名前の肩に可愛らしく乗り、キューベーは首を傾げて名前達に言う キューベーの発言にキセキーズと名前は慌てて帝光学園に向かって走った 青峰と黄瀬を置いて (セーフ!!なんとか間に合った!知らせてくれてありがとね、キューベー) (今回ばかりは礼を言うのだよ) (このぐらいお安いご用さ!ところで、大輝と涼太を置いてきてよかったのかい?) ((……あ)) [*前へ][次へ#] [戻る] |