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On your mark
第四話
開いたハッチの向こうは噴煙が舞い、一つ目の模様が描かれた頭巾を被った人間たちが逃げまわっている。カルト宗教の信者たち。





「よし正紀、いくぜ。」



勝己が信者たちに威嚇射撃を行い道を作った。正紀もライフルを構え、勝己と共に走り出す。威嚇射撃の命中した何人かの信者がバタリと倒れる。

左に階段が見えた。2人は一度様子を見ると再び射撃を行い、一気に登り始めた。



「はあ…はひ…。」



10階ぐらいは走っただろう、勝己が息を荒げる。とにかく早く70階に行かなければならない。



突如マシンガンを構えた信者達が上の階から撃ってきた。



「どわっ!」



勝己の頬を弾丸がかする。
正紀がすぎに手榴弾を投擲。




ズゴォン…


すぐ上から悲鳴が聞こえた。そして瓦礫や信者達の身体、肉片や鮮血が落ちてくる。勝己もライフルを構えて前面に発砲する。発砲音と共に倒れていく信者たち…。


70階でも同じような戦闘が行われた。いずれも武装した信者たちが2人めがけて攻撃し、撃たれ、倒れていく。
この宗教団体が強大でも、戦闘では警察隊には歯が立たなかった。

そして一時間としない内に2人は70階を占拠してしまった。あたりには信者達の無惨な屍と瓦礫の山。結局2人の持ち場に投降者はいなく、全て二人が殺してしまった。




二人は深い溜め息を吐き、無線機を取る。

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あきゅろす。
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