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涼宮ナツキの策略
第7話
一時間目の体育。いつもはあっちで谷口先生にしごかれている俺だが、体育館からのぞく俺の体はいつも以上にはっちゃけて、周りの連中はいつも以上にへとへとになっている。

「涼宮さんあぶなーい!」

「え?」

振り返るとバレーボールが顔面に当たり、鈍い痛みが走る。

「ごめーん、大丈夫?」

ブルマ姿の朝倉が俺に駆け寄る。うーむ、これはこれでなかなか。

「何か言った?」

「いや、別に何も」

顔をなでながら首を振る。それでも朝倉は顔を近づけてきて、

「キョウくんのこと見てたんだ」

微笑を浮かべて、朝倉は囁く。あいつが俺の体で何しでかすかわかんねえから心配くらいするだろう?

「でもキョウくんって鈍感だよね。涼宮さんがあんなにアプローチしてるのに気づかないんだもんね」

ナツキがアプローチ?一体何のことだ。

「今うちのクラスピンチなの。キョウくんが気になるのは分かるけど、応援頼めるかな?」

「ああ、分かったよ」

と、俺は立ち上がり、フォワードレフトの子とハイタッチを交わし、バレーボールのコートに入った。

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