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涼宮ナツキの策略
第5話
次の日、ベットの上で目が覚める。あれ、俺布団かけて寝てたっけか?まあいい。今何時だ?

目覚まし時計を見るとすでに8時を回っていた。俺は心の中で絶叫した。ヤバイ、遅刻する。とっとと着がえて学校行かねえと。

で、俺は急いで洗面所に向かった。洗面所の鏡には何か見たことがある顔が写る。そして、俺は思い出した。今俺はナツキの中にいて、ナツキの家にいるんだった。今はそんなことはどうでもいい。早く学校行かねえと。

制服に着がえて、鞄に教科書やノートをつっこむ。玄関に駆け込むと、ナツキの靴しかなかった。智樹さんはもう仕事に行ったのかな。俺は玄関においてある小さな時計を見て慌てて玄関を飛び出した。

そして全力疾走の結果、何とかギリギリセーフで教室に駆け込んだ。

「よ、よお」

後ろの席に座っている俺に息を切らしながら話しかける。まあ、中にいるのは俺ではなくナツキなんだけどな。

「あんた髪ぼさぼさよ。女の子なんだからちゃんと整えてきなさいよ」

と、ナツキは俺のスカートのポケットの中をさぐる。何してんだ?

「いいからあんたは前向いてなさい」

と、ナツキが言うので俺は言われるがまま前を向いていた。すると髪の毛が櫛でとかれる感触がして、俺はちょこんと座ったまんま固まっていた。

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