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涼宮ナツキの策略
第41話
次の日の朝、携帯には朝早くからメールを受信していた。寝起きの細い目で携帯に手を伸ばし、俺は目を擦りつつメールを開いた。

From:美春ちゃん
今から未来に行ってくるね♪お土産買ってくるから楽しみにしててね☆

俺は携帯を閉じると布団から出て大きく伸びをした。美春が頑張って俺のために行ってくれてるんだ、俺が学校をサボるわけにはいかないだろう?外は相変わらず晴れているんだ。行かない理由がどこにある。

俺はもうすっかり慣れてしまった女子の制服に身を包み、キッチンに向かった。時計を見るとまだ6時をすぎたあたりだ。学校を出るには早すぎる。

辺りを見回すと、椅子にかかったエプロンを見つけた。薄いピンクのかわいらしいエプロンを手に取ると、俺はふと冷蔵庫を見てしまった。

俺の心臓が静かに鼓動する。どうした俺の脳。これは俺に命令してるのか?俺は真っ先に拒否権を発動するぜ。

しかし、手は勝手に動いてしまう。いつの間にか制服の上にエプロンをつけると、冷蔵庫の中身を確認して、俺は何気なく卵とハム、それからマヨネーズを取り出した。

何かもう、やるしかないんだな。まあ、いい時間つぶしにはなるだろう。遅刻しない程度に手を込むことにしようじゃないか。

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