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涼宮ナツキの策略
第24話
「おっす、今日も不機嫌そうな顔だな」

「うるさい。余計なお世話よ」

いつもより毒舌でナツキに挨拶し、俺は鞄の中の教科書を机の中につっこみながらこんなことを言ってみた。

「お前の親父さん、何の仕事してんだ?」

「小学校の先生よ。それが何なの?」

ほおづえをついて外を眺めながら、ナツキはめんどくさそうに答える。

「別になんでもないけどな。大変そうだな」

「何であんな普通な職業にしたのかしらね。全然パッとしないじゃない。先生なんて地味で、無駄に大変で、意味ない仕事なのに」

お前それ言いすぎだぞ?あの人が自分でなったんだから、そこまで文句言う筋合いはないはずだ。まあ、俺は先生にだけはなりたくはないけどな。

なんて考えていると、いきなり教室の戸が開き、親父が入ってきて一瞬ドキッとした。変なことを考えていたから特にびびった。マジで心臓が止まると思ったよ。

「涼宮、お前なんか変なこと考えてなかったか?」

こういうときだけやけにするどい親父が、教壇に立った瞬間そう言うので、俺は、

「そんなことないですよ」

と必死に答えた。とか言いながらも、背中には大量の冷や汗が流れていたんだけどな。

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あきゅろす。
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