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涼宮ナツキの策略
エピソード7
 自己紹介も終わったところで、りりぃ先生は数枚の資料を一人ずつに配っていった。
「これがこの三日間で学ぶことね。この資料は三日間使うからなくさないでね」
 資料には期間中の予定、それと様々な規則や勉強の内容について書かれていた。
「じゃあ三十分後から早速授業を始めるね。女の子二人は宿泊部屋に荷物置いてこようか」
 と、りりぃ先生はあたしたち二人の顔を眺めると、頷いて教壇から降りた。りりぃ先生は何も言わないで、着いてきてと言ってるようだった。
 あたしたちはりりぃ先生に促されるように立ち上がると、荷物をしょって追いかけた。
 りりぃ先生はちっちゃいながらも、先生という風格はちゃんと醸し出していた。お姉ちゃんにはないオーラをお姉ちゃんより小さい先生から出ているのは何だか不思議な感じもするけど……。
 りりぃ先生に連れられてきた部屋は、並のホテルくらいの、でも宿泊部屋にしては立派な部屋だった。
「二人にはここに止まってもらうね。喧嘩しないように仲良くね」
 と言うと、りりぃ先生は鍵をいくちゃんに預ける。
「じゃあ、荷物片付けたら教室に戻ってね」
 そう言うと、小さな背中を翻して、来た道を戻っていった。
 今までオーラに負けてたけど、りりぃ先生ってとっても優しい先生なのかも!

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あきゅろす。
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