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涼宮ナツキの策略
エピローグU
俺たちが部室に着くと、ドアに背をもたれた一樹先輩の姿があった。

「あら、古泉くん何で中に入らないの?」

「中で朝比奈さんと長門さんが着替えてるから、俺は着替え終わるまでここで待ってるんだ」

こういう時男は身を引かなければならないからな。ナツキが男になりたくないと言うのも一理あるかもしれない。

そのナツキはと言うと、一樹先輩の話を聞くや否や部室に飛び込んで、

「あら、2人とも似合ってるわ。でも今日はこっちがいいんじゃないかしら?」

などと、また美春と長門さんを着せ替え人形にしているようだ。女三人寄ればかしましいと言うが、ナツキさえいれば数十人分かしましいと思うのは俺だけだろうか。

すっかり蚊帳の外に放り出された俺と一樹先輩は、自然に時間を潰すことをナツキに強いられてしまった。

「少し目を閉じてもらっていいかな」

始めに口を開いたのは一樹先輩の方で、俺は不思議に思いつつも目を閉じた。

すると、何か温かいものが俺の頬を触れペタペタ撫でる。一樹先輩は何がしたいんだろうか。などと考えていると、いきなり頬をつねられ痛みが走る。

「何するんですか!」

「いや、本当に元に戻ったのか確かめたくて」

だからって何で頬をつねるんですか?普通に尋問でいいじゃないですか……

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あきゅろす。
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