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涼宮ナツキの策略
エピローグT
何事もなく1日が終わり、俺はナツキと一緒に部室に向かうことにした。正確には引きずられたと言った方がいいだろうか。

「最近ハマってる本があってね」

ナツキにしては珍しい話題だが、俺は耳を傾けることにした。

「高校生の男女の体と精神が入れ替わっちゃうって話なの」

まるで昨日の俺みたいだな……なんて言えないな。というか、お前昨日までの記憶ないのか?

「あたしもちょっと興味があるのよね。本当にそんなことになったらどうなるのかなって」

俺は思わず息を呑んだ。また昨日までみたいなことになるのはゴメンだぞ?

「お前は男になったら何をするつもりなんだ?」

俺は率直にナツキに尋ねると、ナツキはクスクス笑いだした。

「あんた何バカなこと言ってるの?」

俺はナツキの意外な言葉に呆けてしまった。

「あたし、男になんてなりたくないわ。あんたみたいなのには特にね」

うるさいよ。と、言いかけてやめた。どうやら余計な心配をしなくてもすみそうだからな。

でも、何かおかしいな。何でナツキは俺と入れ替わったのをなかったように話しているんだ?

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