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涼宮ナツキの策略
プロローグT
木枯らし1号がいつ吹くか、俺には全く予想不可なことであり、日に日に少しずつ寒くなるのを体が感じとりながら学校前のハイキングコースを歩く今日この頃。

文化祭も無事に終わり、SOS団刊行の会誌もなかなかの好評で、ナツキがまた暴走しないことをビクビクしながら願っているわけだが、これは叶わぬ夢となる。

涼宮ナツキが静かなのは授業とテストの時間くらいで、それ以外は大概ナツキ一人騒がしい。

とはいえ、たいした事件も起こらずただ日々が過ぎていったんだから、どちらかと言うとおとなしい方だったんだろうな。

そして、俺の恐れていた日がまた来ることになる。

原因はもちろん涼宮ナツキだということはもう暗黙の了解でいいよな?季節はずれの台風が、この時期に上陸するのがこの非日常な生活には日常茶飯事だ。

「やれやれ」

と、何回溜息をついたんだろうな。暇な奴がいたら数えてみればいいさ。

ちなみにナツキはというと、憂鬱そうでも溜息を漏らすわけでも、実を言うと退屈そうにも見えないのだが、ここ最近どこか奇妙な静けさを感じさせ、その正体不明な静けさが俺には結構不気味だ。

ということで、今はすでに11月初頭。今学期の大きなイベントである文化祭も通り過ぎたことで、学校生活も落ち着きを取り戻したように見えたのだが、俺はドタバタ走り回っているわけなのさ。


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あきゅろす。
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