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涼宮ナツキの退屈
第六話
と、言ったのはいいものの……その日も文字を打つことはまったくなかった。

「魔法少女ねえ」

自室のベットの上、俺は漫画を読みながら考えていた。魔法少女ってどんな感じで書けばいいんだろうか?全くナツキも無茶なことを言いやがる。

そんなことを思いながらページをめくっていると、漫画の本編が終わりおまけページに変わった。今の俺にとってこの漫画は運命的な出会いだった。のっけから行き詰っていた俺に救いの手を差し伸べてくれたようだった。

俺はベットから飛び降り、机の上にシャープペンシルとナツキに押し付けられた原稿用紙と俺の手に持っていた漫画を開いて、おもむろにストーリーを書き始めた。

徹夜でな……

次の日、朝一でナツキにその原稿を突きつけた。

「ほら、書いてきたぞ。チェック頼む」

ナツキは驚いていたが、すぐにいつもの編集長面に戻った。

「なんだ、まださわりの部分だけじゃないの」

当たり前じゃないか。俺はそんなに頭は柔らかくないんだ。

ナツキは俺の書いてきた数枚の原稿に目を通すと、

「まあこんなもんでいいでしょ」

と、俺の原稿を突き返すと、

「いい?あんただけ遅れてるんだからね?」

「ああ、分かってるよ」

今日の朝の会話はこれで終了した。

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あきゅろす。
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