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涼宮ナツキの退屈
第三話
「このas soon asの用法は……」

登校日だってのに普通の授業って言うのもなんだが、久しぶりのみくるさんの授業なら言いっこなしだ。綺麗な発音、丁寧な授業、そして美しい美貌、教師としてはこの上ないお方だからな。男子はこの授業だけは絶対に居眠りするものはいない。

「じゃあこの文をー……じゃあキョウくん訳してください」

なんて事を考えてると、俺の名前(あだ名)が指名された。えっと、どこのことだ?

「35ページの3行目からよ」

後ろから俺の耳にやっと届く声がして、俺は慌ててページをめくる。えーと……

「その時初めて彼女は私のほうを向いた。そして、私の目の中の涙を見ました……ですか?」

「グッドです。よくできました」

俺は胸をなでおろして席につく。そして後ろを振り返って、

「サンキュ。助かった」

「どうせ朝比奈先生に見とれてて何も聞こえなかったんでしょ?」
ナツキはブスッとむくれてそっぽを向いた。俺はそれにカチンときて、

「んなこたねぇよ!」

怒鳴ったと同時に俺の頭に白い棒状の物が当たった。

「静かにしましょうね?」

不気味な笑顔を浮かべるみくるさんの攻撃を直に受け、俺はすぐに謝った。

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あきゅろす。
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