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涼宮ナツキの退屈
第八話
俺とナツキはみんなに誤解をされながら、下船をしていた。

「キョウもなかなか大胆なことをするんだな」

「だから、違うって」

親父がニヤニヤしながら俺にいろいろ尋ねていた。ナツキとはどういう関係なんだとか、どこまで行ったんだとかわけのわからんことをいろいろ聞いてきた。だから、俺とナツキはそんな関係じゃないんだって。

ナツキはさっきから一人でうずうずしてるし。いつもの元気はどこに行っちまったんだ?

フェリーを降りた俺たちを、大きなクルーザーが待ち受けていた。こんなでっかいクルーザーはテレビの中だけの話だと思っていたのだが。

「お前の自慢したがる理由がわかったよ」

「はは、ちょうど乗る機会ができてよかったですよ」

校長と親父はそんなことを話していた。そういえば親父って校長に敬語って使わないよな。そんなんで首を飛ばされたりしないのだろうか?

「それでは皆様」

古泉校長がオペラ歌手みたいなテノールで俺たちを誘った。

「この船で館のある島までは半時ほどの船旅になります。なにぶん孤島でございますから。不便かと思いますがご容赦のほどを」

「全然かまわないわ」

俺の周りを回りだしたひよこや星を一気に吹き飛ばしそうな声でナツキが言った。ってか、いつの間に復活したんだ?見れば今まで見たことのない笑顔を浮かべていた。なんか複雑な気分だな。

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あきゅろす。
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