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涼宮ナツキの退屈
第二話
あの野球大会から数日後、俺は夏休み前の短縮授業になった頃の話になる。もう少しで通知表が渡されるこの頃、クラスの雰囲気は少しピリピリしている感じがする。今頃になってそんなに緊張しても意味がないのにな。

で、授業が終わった後、いつの間にか習慣化してしまったSOS団の部室に向かうことにした。ここ最近は屋上ではなく部室で昼飯を食うことにしている。さすがにこの時期の太陽はまぶしすぎて屋上は暑すぎるからな。

俺はSOS団の面子と一緒にナツキの作ってきた弁当をがっついていると、ナツキはホワイトボードに文字を書き始めた。SOS団緊急ミーティング?なんだそりゃ。

「突然だけどSOS団緊急ミーティングを始めます!」

「ホントに突然だな」

「そうじゃないと緊急ミーティングにならないじゃない」

まあそうだが。

「ま、いいわ。亜紀ちゃん、夏と言えば何?」

「え、ええと。海でしょうか?」

「そう!いい線行ってるわ。じゃあ美春ちゃん海といえば?」

何だこれは。連想ゲームか?

「うみー、うみ、ええと……お刺身?」

こいつは食い意地ばっかはってんな。

「全然ちがうっ!じゃあキョウ海といえば?」

いきなり言われてもな。海か……すいか割りとかか?

「ぶぶー、時間切れ」

真剣に考えてた俺がバカみたいだ。

「夏休みにSOS団の合宿をするわよ!」

合宿だと?また、いきなり何を言いやがるんだコイツは……

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あきゅろす。
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