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涼宮ナツキの退屈
プロローグT
涼宮ナツキと言うよりは俺が憂鬱だったのではないかと思われるSOS団発足記念日は、もうとっくに過ぎた春のことであり、今は梅雨も明けて太陽のまぶしい夏という季節に差し掛かっている。

退屈そうなナツキをよそに、俺はパラダイスの前の試練、期末テストに挑んでいる。

これを無事に乗り切れば夏休みパラダイスだと思っていたのに、どうやら夏休みの前に、テストより厳しい試練が待っているなんて考えてもみなかった。

まあその前にテストの結果だが、ある意味見事なものだった。

廊下に掲示された紙によると、1位 国木田 2位 ナツキ 3位 俺 4位 朝倉……1年5組の4人が見事に四天王の座に居座っていた。ちなみに谷口の名前は書かれてなかったけどな。こんなこと今まで一回もなかったらしく、親父は鼻を高くしていた。

とは言っても、またしてもナツキに負けてしまったことがかなり悔しい。今回こそは、と思っていたのに。

まあ、結果に嘆いていても仕方がない。俺は無事に夏休みを確実に楽しめることが確定したし、パラダイスを待ち遠しく待っていたのだが、前述の通り俺、正確には俺たちSOS団が面倒なことになってしまう。

事の始まりは、テストの後のSOS団部室での話になる。

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あきゅろす。
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