涼宮ナツキの憂鬱
第四十五話
「至急SOS団部室に集合!いいわね!」
と電話をかけて5分もたたないうちに母さんを合わせて5人の先生が揃った。親父と古泉校長に長門先生と朝比奈先生もいた。これから何が起こるのであろうか。
「で、ハルヒ。何の用なんだ?」
やる気のなさそうな親父は早く帰りたそうな口調だ。
「この5人がSOS団を復活させようとしているのよ」
母さんが苦笑交じりでそう言うと、
「SOS団を!?それはマジか?」
と、珍しく親父が叫ぶ。
「あの子たちの顔を見て見なさいよ」
俺たちはあくまで真剣だ。ナツキの言葉を信じているからな。
「やれやれ」
「困ったものですね」
「でもあたしはいいと思いますよ?」
「……」
5人がそれぞれ違う表情を見せると、5人の先生は顔を見合わせ誰もが賛成したように笑った。
「古泉くんお願い」
「わかりました」
古泉校長が懐からはんこを取り出し書類に押した。その瞬間俺たちはみんな歓喜に沸いた。
「あんたたちには負けたわ」
「まさかお前らがなあ」
「考えてもみませんでしたね」
「がんばってくださいね」
「……」
今ここに新SOS団が設立された。しかしここがスタートであって、全ての物語はここから幕を開けるのであった。
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