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涼宮ナツキの憂鬱
第四十三話
駅前の喫茶店には笑顔の一樹先輩と、真っ赤な顔の美春が席を取って待っていた。

「やあお待ちしてましたよ」

一樹先輩が営業スマイルで手を上げる。

「二人とも遅くなってごめんね」

ナツキもいつもの様子だ。

「い……いえ別に!」

なんか知らんが、顔真っ赤だぞ美春。

「その方が?」

一樹先輩は長門亜紀さんに視線を合わせると、ナツキにそう尋ねた。

「察しがいいわね!紹介するわ。長門亜紀ちゃんよ」

紹介終わりかよ!ってか、さっきと全く変わってねえな。

「あ……あの、この方たちは?」

誘拐に近い形でナツキに引っ張られてきた長門さんは。おびえた口調で尋ねる。

「SOS団よ。これが団員1と2と3よ」

ナツキは自信満々でそう言い張るが、

「えっとー?」

まあ理解できないのは当たり前だよな。

「あなたも今日からSOS団の団員よ」

「わ……わかりました」

結局長門亜紀さんは最後までナツキに逆らうことができずに入団が決まった。やれやれ、こんなんでいいのかなぁ?

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あきゅろす。
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