涼宮ナツキの憂鬱
第四十二話
ナツキの行動は今に知ったこちゃないがいつも急すぎる。しかもいきなり「団員にならない？」って聞くもんだからこっちはかなり驚かされた。
「で、長門さんだっけ？なんでこの人なんだ？」
「見てみなさいよ、かわいいじゃない」
まあ否定はせんが。お前ちょっと危ないぞ？
「かわいいだけが理由か？」
「あんたわかんないの？」
「何が？」
「萌えよ萌え。このツインテールとかツンデレの象徴よ」
ツンデレ？何じゃそりゃ。
「あのう、仕事中なんですが」
長門さんはさっきからそわそわして落ち着きを失っていた。
「抜けれないの？」
「えぇっ!?無理ですよこんなお昼時に」
まあ当たり前だな。
「いいわね！」
「は……はい！」
おいおいおい、それはないだろう。てかもう出てきたしっ！
「あんた美春ちゃんの携帯番号知ってるの？」
「知ってるが何だ？」
「駅前の喫茶店で一度集合って電話かけて」
「へいへい」
腹の虫が収まらないまま携帯のディスプレイの時計は１時を表示していた。
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