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涼宮ナツキの憂鬱
第二話
さて、俺の最悪な日の第一ラウンドがスタートだ。

教室に入りしばらくすると、担任らしき先生が入ってきた。ココからが問題その一だ。なんと、その先生と言うのが……

「あー……初めまして。これからこのクラスを担任することになった。この学校ではある奴のせいでキョン先生と言われているから、みんなもそんな風に呼んでもらっても構わない。一応本名は……」

なんと担任が親父だった。親父が黒板に自分の名前を書くまでは俺は全く信じられなかった。親父の本名はあまり聞かないし、母さんだって親父の事をキョンと呼ぶ。親父と母さんは高校の時一緒の部活で知り合ったというが、詳しくは知らない。まさか身内が担任だとはなぁ……

「ほらそこ。何やってる」

親父は落胆する俺に目線を向け注意した。一年間こんな学校なんかうんざりだ。

「まずは自己紹介してもらおうか」

やけに似合わないスーツを着た親父が登校初日にありがちなセリフを放つ。スーツは似合ってないにしろ、教師としてはなかなかさまになっている。ていうか俺の自己紹介なんて親父には必要ないだろう?親父の前では失敗しちゃいけないとかいうルールか?それは新手の嫌がらせだな。

とか思いつつも、無難に自己紹介を終えホッとしていたつかの間、第二ラウンドが始まった。

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あきゅろす。
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