涼宮ナツキの憂鬱 第三十六話 そんなわけで週末土曜日。 美春は相変わらず一樹先輩とまともに話せずにいた。まあそれは置いといて、 「キョウくん行くよ!」 「へいへい」 美春に起こされ、集合時間の15分前に集合場所に着いてしまった。しかしそこにはもうナツキと一樹先輩がいた。 「遅いわよ!キョウ、罰金!」 「なんでだよ。遅刻してないし、美春も一緒だろうが」 「あんたが一番遅く来たし、女の子に奢らせる気?」 「わーったよ」 俺たちは近くの喫茶店に入り、今日のスケジュール確認することにした。 「あたしケーキセット。飲み物はコーヒーで」 「ちょっと待て、俺の財布の中はそんなに入ってないんだぞ。少しくらい遠慮しやがれ」 「わかったわよ」 ナツキの不服そうな顔は置いといて、とりあえずみんなコーヒーということになった。 「効率を上げるために二つに分かれるわよ」 ナツキは4本のつまようじを握り俺たちに引くように促した。その結果、俺とナツキ、一樹先輩と美春のペアに分かれた。よりによってナツキとペアかよ。せっかくの休みが最悪だ。いやナツキに駆り出された時点で最悪な週末か。 ってなわけで宝探しもとい団員探しが始まった。 [前へ*][次へ#] [戻る] |